2016年10月28日金曜日

11月の旅を思う

昨日はしがら組みや木曜会と重なってしまって、口頭試験対応はほぼスルーしていた。
例年悲喜こもごもの中での合格発表なのだが、今年は「この人はぜひ!」という人があまり合格しておらず、ちょっと寂しい日になってしまった。
それでも口頭試験の模擬面接にはどんどん募集が入り、早い時期の東京の枠などはもう残り少なくなってしまった。
ああ今年もあの濃密な時間を過ごすのだなあと、楽しみでもあり、げんなりもする。

短い時間の中でほとんど初見の小論文を中心に模擬面接をするのだが、やはり的確な(痛いところをぐさりと突く)質問をしなければならない。だけどそのあと、それではどのようにまとめ、説明したらいいかを一緒に考え、できれば最後は自信を持って帰ってもらわねばならない。受講生を凹ませるだけの模擬面接は絶対にしない。それがこの活動を始めてからずっと変わらない方針だ。
だけどそれを実行しようとすると、頭はいつもフル回転になる。少しの時間なら大丈夫だが、トシとともに持続時間が短くなっていく。頭の中のハードディスクがぎいぎい音を立てて止まりそうになるときがある。
だから模擬面接スケジュールを全部終えて会議室を出ると、もうタマシイが半分くらい抜けているような気分になる。
SUKIYAKI塾セミナーのときはそのまま懇親会に突入するからリフレッシュできるのだが、一人でやっているときはツラい。
あるときは居酒屋に入り、あるときはコンビニおでんとワンカップで不健康きわまりない深夜の一人宴会をし、あるときは深夜の大浴場で半分沈んでいた。
ぼーっとした頭でホテルに戻るときの光景が、どうにかすると体中の穴からエクトプラズムが抜けていきそうな虚脱感の記憶と重なっている。
巣鴨駅前の夜景、神田の雑踏、人通りが少なくなった栄の歩道、夜の新大阪駅、屋台の並ぶ天神…そういった光景を一人で眺め、11月の夜気にぶるりと体を震わせて、とぼとぼとホテルに帰っていく私の背中が見えるようだ。^^;

昨日のしがら組みの足場撤去後写真を先生が送ってくれた。今は青竹が目立つが、ほんの半年もするといい具合に侘びてきて、何十年も前からそこにあるかのような、里山の一部として馴染んでくるはずだ。


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