2013年6月12日水曜日

山奥の池

午前中、成人病検診。胃カメラでなく胃透視になっており(オレ、そっちを選んだっけ?)、おかげでおえおえもならず早く済んだ。去年は1時間以上待たされて、誰もいなくなった待合室を最後に出たものなあ。

午後は上根来のトレッキングルート探し。百里会のKさんに同行してもらい、昨年森林組合が作った作業道から尾根に取りつくルートを決めるのだ。

アブラギリの花が咲いていた。これまで意識していなかったが、改めて「へえ、これがころびの花か」と妙に感心。なかなかきれいな花だ。

作業道を四駆の軽トラでぐいぐい上がる。普通車では絶対無理な勾配だ。畜産団地前の林道から100m以上上がったのではないかと思う。
さあ、取りつきルートを探す。選んだのは非常に緩やかな尾根部。ここなら山に入るのは楽だ。

写真ではわからないかもしれないが、山に慣れてない人にはきついだろうなと思う傾斜。登るときは何にもつかまらずに何とか登れるが、降りるときは体を横向きにして降りないと危ない。きょうびの子供は完全に尻もちをついた状態で降りるんだろうな。
それはそれとして、なんなのだこのしんどさは。たかだか100mほど登っただけで息が切れ、ちょっと登っては休憩し、まったく情けないったらありゃしない。本当になまってしまったなあ。
汗だくになってようやく尾根に到着。Kさんに「3kgくらい痩せたんじゃない?」と笑われた。まったくその通りだ。

尾根を少し進むと、尾根筋がぐっと下がり、そのすぐ下に池がある。「みくぼ」という土地らしい。かつて畜産団地に住んでいた「仙人」こと石丸さんから聞いていたので、Kさんは「石丸の池」と通称していた。
最近は本当に雨が降らず渇水なのだが、それでもこの池はなくならない、不思議な池なのだ。まわりの地形からみても、ここはケルンコルじゃないかと思うのだが。

池のほとりに立ってみると、枯葉がいっぱい沈んで黒ずんだ池の表面がざわざわと動いている。見ると茶色い塊がぞわぞわと動いている。

よく見ると、これ全部オタマジャクシじゃないか。周りでカエルが鳴いているので、そのオタマのようだ。トノサマガエルのにしては小さいし、なんだろう。
その手前にはマツモムシらしき水生昆虫もいる。うーむ、ここでガサガサやると面白いかも。

見上げると、おおこれはモリアオガエルの卵では。手つかずの自然がたかだか30分ほどの山登りで(途中まで車で来たけど)満喫できるのは素晴らしいことだなあと思うし、やっぱり水場というものの存在は大きいなあと実感。

尾根をゆっくり戻る。尾根は広々としていて、大木もあって、実に気持ちのいい空間だ。
「ここはロープがいるね」などと話ながら作業道まで下り、車で林道へ。ここでKさんと別れた。
見ると枯れススキがけっこうあるので刈ろうかなと思ったが、とにかく喉がカラカラだ。なんといっても2kgほどやせたに違いないのだから。笑。

車で急ぎ山を下りる。途中の中ノ畑堰堤は、いつもなら満々と湛水しているのだが今はちょろちょろと細い流れしかない。こうしてみるとやっぱり渇水だし、それだけに石丸の池にあれだけ水があるのはすごいことなのだなあと実感。
市街地に戻り、マーケットでプリン体オフビールを買って帰宅。風呂を張っている間に早くも1本。くわーっ、うまい。まだ明るいうちからオレやくざだなあと思いつつ、うまさに体を震わせる。
風呂に入ってさっぱりしてまた1本。そのまま夜中近くまで寝てしまいましたとさ。ちゃんちゃん。

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