2015年2月18日水曜日

旅立ちの唄

大阪に来ている。娘がこの春から大阪で働くので、ねぐら探しに来たのだ。
おかげさまでいい物件が見つかって、引っ越しの段取りは順当に進んだ。
一段落したのでメシでも食うかということで、年頃の娘だから洒落たレストランへと思ったのだが、いろいろ聞いてみると、二度漬け禁止の串カツなど食べながら焼酎をグイッと系に反応したので、そちら方面の店で、カウンターであれこれ頼んでソースべっとり漬けてガブリとやって焼酎(というか、サワー)をぐびりという夕食を楽しんだ。
いやあ満足満足とホテルに向かうと、なにやらまだ飲み足らなそうな気配さえ漂わせるので、ホテル近くの駅ビルで、今度は春鹿辛口純米を冷やで飲み、肴はいぶりがっことりゅうきゅうという訳のわからないオヤジ的イッパイを過ごしてホテルに入った。

よくよく見るとまた午後8時過ぎだったのでコーヒーを買いに出たら、大川沿いの夜景がきれいだった。
いつの間にやら娘はオヤジ化、ああいやいや、大人になっていた。
人生楽しいことだけでなく辛いこともいっぱい経験しないと強くはならない。だから息子や娘が大学に出てからは、遠くのほうで(本当に遠くの方で)見守って、くじけそうになった時だけ助けるようにしてきた。
だから子どもたちが家を出てからどんな経験をしてきたのかはつぶさには見ていないけれど、いろいろ経験してきたんだろうなということはわかるし、今も、そしてこれからもそうなんだろうけど、これまで通り見守っていけばたぶん大丈夫だろうなと再認識した。
小さいころ完全に我々夫婦の庇護の下にあった子どもたちだけに、一抹の寂しさは禁じ得ないけれど、自分たちもそうしてきたのだし。

そんな1日を過ごしつつも、小浜から、そして日本のあちこちから、いろんなことが動いていることを再認識させるメールが届く。
そうなのだ。子どもたちの旅立ちを感慨深く見守って立ち止まっている時間などない。
私は私として、子どもたちと同じように一個の人間として、まだまだやることがあって、ワクワクしながらドキドキしながら、また新たな一歩を踏み出すのだから。

お互いがんばろうぜ、という思いを込めて娘と別れた。

4 件のコメント:

  1. 確実にのん兵衛のDNAは受け継がれていますね!!

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  2. 息子はほぼ下戸なんですが、そのぶん娘のほうにまとめて行っちゃったみたいで…^^;

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  3. あのハヅキちゃんが今・・・
    人ごとながらウルッと来てしまった、俺もオヤジ?(T_T)
    我が家も、そんな場面が来るのですね~(>_<)
    想像したくないです~(-_-;)

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  4. そうですよぉ~。サエちゃんが巣立ち、やがて夫婦の会話は事務連絡のみ・・・^^

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