2017年2月5日日曜日

夜の松福寺

友人の通夜に行ってきた。最近には珍しくお寺で。
この松福寺は室町時代創建の曹洞宗のお寺で、かつては海蔵院といったらしい。小浜に伝わる棒振り大太鼓の芸能を作ったと言われるお寺でもある。
なんでこんなことを思い出したかというと、このお寺にお通夜に来たのは2回めだからだ。
前回はもう10年以上前じゃないかと思うけれど、我々雲浜太鼓会に太鼓を教えてくれた師匠が亡くなった時にここに来た。胃がんで、半年以上の闘病だったんじゃなかったかなと思う。

今日はびっくりするくらい人がいた。彼の人柄や活動の幅の広さなんかが偲ばれる。
開式は彼が好きだったトランペットで。それでもうずーんときてしまって、焼香のときに普段着で微笑む遺影をみたらぐぐっときた。なんでこんなに早く死んじゃったんだよ。俺より年下なのに。
でもベッドで長くしんどい思いをした挙句に死ぬよりよかったのかもしれないとも思った。

この年になると、同じくらいの年の知人友人との別れが出てくる。毎年というわけではないけれど、それでも2~3年に1回はそういう経験をするようになる。これからじわじわと増えていくのだろう。

考えてみたら、この松福寺に昼間に来たことってないなあ。来る用事がないものな。
いつも(といってもまだ2回だけれど)夜に、なんともいえない気持ちとともにこのお寺にやってきて、あれこれ考えながら夜の西津の道を歩いて帰っているなあ。

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