Bohemian Rhapsody

今日も今日とて猛暑。今日はマリンピア2日目、花火大会である。
夜7時から昨日に続いて街頭パトロール。海岸通りをゆっくり往復して8：30に中央公民館に戻り、9時から第2回。万歩計を持っている人の話からすると、15,000歩くらい歩いたようだ。それがどれだけかよくわからないが。

例年より人では少ないようだが、それでも
海岸通りはごった返していた。風物詩だなあ。

今年の花火は中央公民館への帰路、空き地ごしに見た。

毎年同じようなルートを歩いていると、同じような光景に出会う。
市役所やJCのみんなは夜中まで片付け清掃で大変だ。本当にご苦労様。

テキ屋さんは荒っぽくも団結してたくましく生きている。家族で移動しているようで、大きい子が小さい子を連れて近くの突堤なんかで時間をつぶしていたりする。少し大きくなると店を手伝ったり、店を任されたり。そういうものなのだ。子どもの家庭環境とか労基法とかひとつの基準を当てはめようとすると無理があるけれど、ニーズがあるからこうやって生計を立てている。ものすごく無責任で語弊のある言い方かもしれないが。

やんちゃな集団もいる。中学生になってすぐのころからやんちゃなオーラを出していた子が大きくなって、昔と大して変わらないオーラを出しつつ往来の真ん中でわいわい仲間とやっている。変わったのは、まだ線が細かった体がいかつくなったこと、乳母車に小さい子どもを連れていることだ。ああアイツらも家庭を持ったんだなあと安心しつつも、彼らの離婚率は極めて高いことも知っているし、子どもをきちんと育てようと思うと経済的に厳しいことが多いことも知っている。彼ら自身が育つ過程で「理性」があまり鍛えられておらず、ために「勉強」「議論・話し合い」「我慢」「計画」といったものが不得意になり、ために結婚生活もうまくいきにくく、そして子どもも「理性」を見ずに育ってしまい…もちろんそうだと決めつけるつもりはないけれど、そういう例が多いのは確かだ。
社会の基準の真ん中から外れ気味だと、景気の影響をもろに受ける。てきめんに収入に響くし、職を失いやすい。間違いなく弱い立場にあるのだ。そしてそういう中で子どもに家庭の温かみも理性も経験されられない…こうして一番弱いところにヒズミが全部集まってしまう。
そうして育った子はやはり学校の一律基準の中には収まりにくい。親も本人もそういうことに対してあまり関心がないからね。だからはじき出されやすくなるけど、彼らは弱くさびしいことは理解してもらえないことが多い。
ああそうだ、元やんちゃ集団、今はコワイお兄さん集団が昔と変わったものだもう一つある。彼らはたくましくなった。やんちゃでありながら人懐こかった彼らが、周囲とぜんぜん違う空気の中で、周囲から精神的にスポイルされている中で、平気でいられるようになったように見える。そりゃあそうだろう。どういう状況にあろうが人は生きていかなければならないし、やりたいことはやりたいし、話もしたいし笑いもしたいんだもの。

11時前、パトロール終了。みなさんご苦労様でした。
それから協助員会の3人でもう一度だけ海岸通りへ。もうほとんど誰も残っていない中、テキ屋さんがモーレツに片付けている。まさに老若男女の集団だが、だいたい50～60代が仕切っていて、指示したり教えたり怒鳴ったり。女性は黙々と片付け、若い兄ちゃんは大物を運び、その周りに子どもたちが邪魔にならないようにしながら元気に動き回っている。不景気の中生活は苦しいだろうけどたくましい人たちなのだ。