2017年9月30日土曜日

大人の林間学校#1

日本遺産関連行事で上根来プロジェクトの一環でもある「大人の林間学校」。上根来に来てもらっていろんな体験をしてもらい、そのまま泊まってもらう企画である。

京都をターゲットのひとつにしているので、京都からジャンボタクシーで鯖街道針畑越えルートを通って上根来に来てもらう。最初に遠敷峠に集合。
ちょっと曇り空だが、上根来集落からずっと先の若狭湾まで見える。

最初の集合写真。当初期待より参加者は少なかったが、その分密度高くやっていこう。

遠敷峠から登って針畑峠へ。若狭坊の説明を聞きつつ、ここから鯖街道ウォークである。

鯖街道針畑越えルートといえばこの深掘れ。標高にして400m以上を降りていく。

畜産団地跡に到着すると、Oさんの絶品猪汁が待っていた。ぼたん鍋なんぞ銀河の彼方に吹っ飛ぶくらい美味い。シンプルな味付けで肉の旨味がダイレクトにわかる鍋だ。
このあと雪室見学、そして薪割り体験。

歩いて炭焼き窯へ。ここで窯詰め体験。さらに上根来集落まで歩き、とち餅作り体験。そして集落散策。私はBBQ準備で行かなかったのだが、何やら「ブナ歩き」としてまた山に登ったっぽい。

百里会の方々も参加いただいてBBQ。もちろん小浜だから普通のBBQではない。最初に焼くのは肉ではなく焼き鯖、そしてタイカツや醤油干し、なれずし、鯖缶の小浜ならではの海の幸が次々に出てきてそのあとに出てきた肉も猪肉である。

かたわらでドラム缶風呂の準備。女性も含めて参加者みなさんが経験していただけた。

写真だけを見ていると(私も腕組みなんぞしているので)何やら深刻な会議をしているような絵面になっているが、実はリラックスしきった、ややグダグダ気味ですらある飲み会である。まあSUKIYAKI塾のみなさんはいつもの雰囲気なのでおわかりいただけていると思うけれど。^^;

お開きになったのは何時頃だろうか。このあと百里会の皆さんが帰り、少しギターも弾いたりして、それでもその日のうちには寝たと思う。
イベント主催者でありながら、存分に楽しませてもらった1日でした。

2017年9月29日金曜日

秋のいろんな行事が

「やさしさいっぱい!まちなか夢通り」の打合せ。今年で第11回になる。よくやってきたものだが、会場がまちの駅に変わって今年が2回目だ。

1回だけの打合せ会議も、はまかぜプラザの2階の和室で、なんとも市民の手作りイベントっぽくなって、その一方でもう年中行事となって「いつもの通り」進めるので安定感がアップしてわくわく感がダウンしているような、なんとも微妙な感じである。

今日、クリスが2回目の来浜。前回同様に居酒屋で夕食。
明日から「大人の林間学校」である。楽しみだ。

秋はとにかく行事行事で、週末はどこかで誰かが何かをやっている印象だ。

2017年9月28日木曜日

すでに寒く

明後日がイベントで、明日はあまり準備できないので今日のうちにと上根来で午後からずっと過ごした。
午後の前半はナンジャコレハと思うような風雨と低温の中、ひたすらに片付けと掃除。
おそらく3時頃からじゃなかったかと思うのだが、雨もやみ、日が差してきた。

何がびっくりするといって、助太郎の前が舗装されていた。林道の舗装工事のついでにお願いしたもので、こうすることで機械類の運搬費用分だけ安くなるのだが、それでもそれなりに費用はかかる。それでもこれまでのいろんな苦労を思うと決して高くないと思う。
その後もひたすら掃除を続けていたのだが、どうも午後3時過ぎにしては暗くなってきたなあと思っていたら、なんてことだSmatwatch3君がおねんねしている(バグっている)ではないか。再スタートしてみると午後6時。おまえなあ。
大急ぎでゲストハウスの掃除を仕上げて助太郎も掃除して、せっかくだから10分だけと思って結局30分ギターを弾いて歌って、真っ暗な中を降りていくと、案の定シカに出会うことといったら。てか、車が来てるんだからもう少し慌てて逃げろよ。^^;

しかしそれにしても、季節がここまで進んでいるとは。掃除をやって体を動かすからとTシャツ1枚で作業を始めたのだが、窓を開けて作業をしていると寒くて寒くて。結局窓を閉めてTシャツの上に長袖シャツも着て何とかなったが、次回以降はジャージだな。それも厚めの。
暑いのは苦手なので涼しくなるのはいいことなのだけれど、どうも上根来は「暑い」から一気に「寒い」に移行して、「涼しい」が一瞬で通り過ぎる傾向があるなあ。

2017年9月27日水曜日

半額まつりだ

福井に日帰りして、その直後に市役所でまた会議。
予定では小浜駅着が18:51だから、駅の駐車場から車で市役所に直行すれば間に合うかなと思っていたら、小浜線で電車がシカに衝突して5分ほど停車し、あえなく遅刻。
しかしシカに衝突しても誰も騒がず、ワンマンカーの運転士も落ち着いた声で「ただいまシカに衝突しました」だもんなあ。まあ私もぜんぜん驚かなかったのだけれど。
市役所での会議は予想外に早く終わったのだが、まあともかく、いろいろあって実に疲れた1日だった。今から飲みに行く気力もなく、まだ近所のスーパーが開いているので何かツマミを買って帰ってビールでも飲もうと思っていると、バイアさんことグラさんから飲み会レポートが。

名古屋人を東京の沖縄に連れて行って飲んでいる。この名古屋人、元高知県人だけによく飲む。すごく飲む。もうどーしよーもなく飲む。
よく見ると4人全員SUKIYAKI塾沖縄に派遣講師として行っている。あっ、よく見ると元高知県人の隣はかつて沖縄で彼を叱り飛ばした御仁ではないか。
何でも今日はライブもあって、オリオンビールをみんなで歌って盛り上がったとか。

悔しいので、私も豪華にいくことにした。カツオのタタキに焼き鳥に納豆、そして〆にそばと天ぷらである。どうだどうだ。全部半額だぞぉ。しくしく…

2017年9月26日火曜日

あっという間にドローン

私は田舎住まいの関係もあって、ネットショップをよく使う。
もっとも頻繁に利用するのはAmazonで、そのため頻繁にセールスのメールが来る。時々楽天からも購入するのだが、あまりメールが頻繁に来た覚えはない。またジャストシステムやジョーシンも購入したことがあるのでしょっちゅう来るね。
時々「オッ」と思う商品があって、ごくたまに本当に購入したりするので、こういったメールはだいたい目を通しているのだが、ICT商品の進歩はすごいね。
特にすごいなあと思うのがドローンで、首相官邸にドローンが入り込んで話題になった(犯人は小浜市の住民であった^^;)のがほんの2年半ほど前だよね。多くの人はそのときに「ドローン」という言葉を知ったのではないかと思う。
その半年前に「まちなか夢通り」の開会式でドローンを飛ばし幼稚園児を驚かせ、その3ヶ月前のみちの駅イベントでは夜空に舞い上がったドローンに、ちょうどステージ中だったボーカルの女性が「あれ何-?」と大騒ぎしていた。

これは昨年、若狭坊が発注して撮影した上根来集落。こういった撮影はあちこちで普通にされていて、PV撮影や災害把握その他、本当になくてはならないものになった。
手のひらサイズのドローンが1万円もせずに販売されていて、なかなかの品質らしい。私はまだ買っていないけれど、来年あたり嬉しそうに「買ったよーん」などと言っているかもしれない。
「急激に普及したもの」はいろいろあるけれど、ドローン普及はこれまでにないスピードではないかなと思う。
ドローンの市場シェアは圧倒的に中国メーカーだが、確か深圳の会社だったと思う。私が先日買ったポケット君もそうだ。かつてのソニーのような「ワクワクするような新しく面白いもの」を作り出すのはこうった新興の国・企業になってきたようだ。

ともあれ、ドローンを日常使いできるといろいろ面白そうだ。まあいろんな規制があるから、いつでもどこでもというわけにはいかないけれど、単に風景を空から眺めるというだけじゃなくて、いろんなことに使えそうな気はする。
いかん、ほしくなってきた。^^;

2017年9月25日月曜日

北で飲んでる奴らがいた

バタバタしているうちに秋分が過ぎ、日が短くなった。

上根来ゲストハウスの営繕をちょっとやりに行って、一息入れてポケットとファブレットで添削していたら、あっという間に暗くなってきて電気をつけた。そうしたらはっきりそれとわかるくらいに急激に気温が下がってきた。
もうすぐ暖かい服がほしくなって、その後は指がかじかんでギターが弾けなくなってくる。季節がぐんぐん進むことにとまどうばかりだ。

などとしみじみした気持ちでいたら、やえもんさんが北の大地の美味い店から写真を送ってきた。皿いっぱいのモツ、大徳利に入った焼酎、表面に油が浮いているそば、ああ、また行きたい。
さて、この店はどこでしょう。…ってクイズにもならないか。

なにやら東京のほうでは名古屋から来たクレヨンを東京の沖縄へ連れて行くという、地理情報大混乱みたいな飲み会が企画されているようだし、まったくもってSUKIYAKI塾の広がりは素晴らしい。

2017年9月24日日曜日

ヒミツの温泉紀行その2

10時前に寝たものだから、5時過ぎに起きた。昨夜の分を取り返すんだとばかりに風呂へ。じんわりと染みる、素晴らしい湯でした。

6時前、放射冷却で雲海ぽくなっている。この温泉街の標高は700mを越えている。

6時過ぎのまちを散策。朝の涼しい空気が気持ちよい。歩いているうちに、昨夜あんなに食べたのに腹が減ってきた。わかりやすい体なのだ。^^;
宿に戻ってまた入浴。

朝食がまた豪華。東日本は本当に漬け物が抱負だなあと再認識。またもや腹一杯。
チェックアウト前にまたもや入浴。これで合計3回、まあ満足である。

午前中一杯旅を楽しみ、1時過ぎの新幹線で帰路についた。6時帰宅。
セミナーツアーはやりがいもあるし、全国のいろんな人に会える、本当に楽しいものなのだが、反面、時間に追われて移動して、時間を惜しむようにわーっと飲んで、それでもコーヒーと風呂で復活して夜なべ仕事をして…と余裕のないものでもあるので、今回の旅は「旅をゆったり楽しむ」という点で、久々に本当の旅をしたような気になった。

ポケット君も予想以上にしっかり使えることがわかったので、大満足である。時間との勝負で添削をしたり、模擬面接をしながらがしがし評価コメント入力をするような場ではさすがに力不足だが、そういった点で余裕のある時期であれば、レッツノートのかわりにポケットを持って旅に出てもいいなあと思った。少なくとも小浜の中で持ち歩くならポケットで十分な気がする。

2017年9月23日土曜日

ヒミツの温泉紀行その1

プライベートな用事で東京へ。1泊2日の旅なので、ものは試しといつものレッツノート+タブレットのセットではなく、先日買ったばかりのGPDポケット+ファブレットのセットを持って出かけてみた。PC本体もぐっと小さくなったのだが、ACアダプタもいらなくなったので、バッグはぐっと軽く薄くなった。
ポケットはメモリ・ストレージともハイパワーなので、CPUがちょっと遅い以外は処理は快適である。キーボードが特殊なので入力が遅くなるのがネックだが、特別ばしばし入力するわけでもない作業(たとえば添削)であれば、そこそこ使える。

12時過ぎに東京に到着し、用事を済ませて4時前に素早く新幹線に乗った。変えるのではなく、関東某県の某温泉に行った。へへへ。

夕闇迫るころ宿に到着。霧が出ていて、何とも幽玄ないい感じになっている。

夜になると石段がライトアップされてさらにいい感じに。

豪勢な夕食を地元の美味い酒とともにいただいた。ついつい杯が進んでしまう。

地元産の牛肉がまたうまくてうまくて。私は出されたものは残さず食べないと気が済まないタチなので、かなり無理して腹に詰め込んだが、いやはやうまかった。
満腹なうえにたらふく飲んだので、10時を待たずして、そしてせっかくの温泉を楽しむこともせずに、眠りについてしまいました。^o^;

2017年9月22日金曜日

今はもう秋

我が家のリビングでの私の席は、すぐ横に窓がある。北向きなので、夏の終わり頃になるとここを開けていればもう冷房はいらなくて、虫の声が日々にぎやかになっていくのを聞いているとって、ああもうすぐ秋だなあと思えて楽しかったのだが、さすがに最近は涼しすぎて開けなくなった。そして虫の声もずいぶん少なくなってきた。

ほとんど何も映ってないけど、窓から動画撮影しています。^^;
秋はいつもそうなのだが、台風が来たりまとまった雨が降ったりするたびに気温ががくんと下がって、Tシャツからアンダーシャツ+ポロシャツ、そして長袖のシャツへと服も変わっていく。そういえば衣替えまでもう10日もないんだなあ。
ミサイルをぶっ放すやつがいれば、そいつにチキンレースを仕掛けるやつがいて、利己的理由だけで選挙をするやつがいれば、それを口角泡飛ばして非難するやつがいて、まこと人間とは愚かなものよのうと口をゆがめて鼻で笑いつつ、季節は今年も移ろっていく。

2017年9月21日木曜日

ポケットPCだよ~

また「小さなガジェット」を買ってしまった。まったくもって体に似合った小さなモノが好きな私なのである。

じゃじゃーん。GPD pocketという、極小パソコンである。画面は7インチで、タブレットではなく、ノートパソコンである。

手の大きさとキーボードの大きさが何ともはや。^^;
キーボードの配置がかなり特殊なので慣れるのに時間がかかる(というか、絶対慣れない気がする)ものの、打ちやすい大きさ・タッチだ。

女房のパソコン(テンキー付きの15インチ)と比べるとその小ささがよくわかる。

ファブレット(6.8インチ)と並べてみると、ほとんど同じフットプリントである。
でも、こんなに小さくてもメモリ8ギガ、ストレージ128ギガのパワフルスペックで、画面もそれなりに拡大表示されていて見やすい。もちろんタッチパネルだし、USBもフルサイズとTypeCの2つ、さらにHDMI端子もある。

上根来ゲストハウスに荷物を運んだついでにちょっとデスクワークをしてみた。特殊キーの位置が特殊なのでその点とまどうが、文字についてはそれなりのスピードでタイプできる。小さなボディバッグに本体と充電ケーブル類、ファブレット、マウスなど一式が入るので、ちょっとした外出には使えそうだ。
なお、机の向こうにはこっそりとギターが見えるが、久々に「どんなに大きな音を出しても誰にも迷惑かけない」環境で思いっきり歌って気分良く山を下りた。^o^

2017年9月20日水曜日

鈍行列車の旅

福井県測量設計業協会主催のRCCM講習会の講師を務めに福井へ。
高速道路が直通となり、1時間ちょっとあれば福井まで行けるようになったのだが、あえて電車、それも鈍行で行くことにした。
自宅から200mほど歩いてバス停へ、コミュニティバス「あいあいバス」に乗って小浜駅へ。運賃は100円。

小浜駅から鈍行で(というか、小浜線には鈍行以外走っていない^^;)敦賀へ。
いつものようにガラガラでいつものように両足投げだし添削。
敦賀駅でうどんとおにぎりを食って早めの昼食にして、北陸線の鈍行で越前花堂へ。「えちぜんはなんどう」と読む。福井駅のひとつ手前の駅で、無人駅である。
駅の待合室で少し添削をして、歩いて会場へ。
13:30~16:30の3時間、間に10分休憩を挟んで講義(パワポ使用)。これだけ時間があると、しっかり話せる。

終了後、再び歩いて越前花堂から鈍行で敦賀へ、さらに鈍行で小浜へ。1時間ちょっとで行ける距離を2~3時間かけて移動したわけだが、移動中ずっとPC仕事ができるので、やはり私には電車移動が合っている。
久々に講義をすると、終わった後無性に飲みたくなる(あれ?昨日も同じこと言ってなかったか?)のだが、今日は家飲みすることにした。
小浜駅から「あいあいバス」の最終便(19時が最終便なのだToT)で自宅近くまで行き、近くのマーケットで半額になったお総菜などを購入し、ビールをキンキンに冷やしている間に風呂に入ってたっぷり汗を流しつつ風呂添削。そして風呂上がりにビールをギューッと。たまりまへんなあ。^o^
イキオイがついて泡盛の古酒も飲んで、今日も今日とてへべれけなワタシでありました。

2017年9月19日火曜日

美味い魚には美味い酒

何やら巨大な中古の冷蔵庫を運んだり、骨董品というよりガラクタばかりの中でうごめいたり、まあともかく、たまたまの巡り合わせで、「中古」「古いモノ」をいろんなところでやたらと運んだ日だった。
特にアンティーク家具とか古民家の黒光りする柱なんぞは、私もちょっとだけ「いいな」と思うのだけれど、じゃあそれに囲まれて暮らしたいかというと、そこまでではない。

夜、「大人の林間学校」の会議。参加者が少なくさみしい限りだが、やる以上はしっかりした内容のものをやりたいと思う。
会議終了後、無性に飲みたくなったので、アイザワちゃんと飲んだ。

新鮮そのもののサンマの刺身など食べながら、日本酒を何銘柄のんだだろうか。久々に実にうまい酒だった。
やっぱり美味い魚に美味い日本酒、これに勝るものはないね。

2017年9月18日月曜日

台風一過

結局台風による出水は、氾濫注意水位手前で集束し、事なきを得た。

昼前の北川は、濁流が速く流れるものの、高水敷も顔を出し、順調に水が引きつつあった。

同じく南川は低水敷が顔を見せようかという状態で、濁りも北川に比べると少ないように思われる。南川は森林が深いから、雨が降っても一気には出水しないし、濁りもなかなかひどくはならない。
まあともかく、何事もなく終わってよかった。
大分や宮崎のほうでは大変だったようで、九州はなんだかこの数年間、災害続きだなあと思う。地震に火山に台風・大雨、およそ災害のオンパレードだ。土木関係者は官民ともに大変だろう。彼らの努力はもっと称えられていいと思う。
土木関係者以外にも、たとえば小浜市職員は避難所開設その他で、私のようにだらしなく飲んで寝ていればいい状態ではなかったはずで、まあ立場上彼らはそんなことを声高に言ったりはしないけれど、もっと労われてしかるべきだと思う。

2017年9月17日日曜日

今夜が山場です

昨日は雨で放生会のほとんどの出し物が中止になった。今日は台風いよいよ接近なので、雨どころが雨風で祭りなど論外…と思われていたのだが、日中はほとんど雨が降らなかった。
祭礼巡行2日目はしっかり回れたことと思う。2日がかりで巡行する予定が2日目の1日だけになった経験は私ももう15年以上前に一度だけあるが、もう早朝から夜までフルタイムで、移動も小走りだった。放生会の皆さんも大変だったと思う。

夜、用があって外出したついでに旧小浜市街の路地に入ってみたが、路面に筋がついていた。山車が通った跡だ。
しばらくしたら雨が降り出し、9時過ぎから本格的な雨風になってきた。しかし今夜から明日の朝にかけて足早に通り過ぎる予報だ。

放生会2日目の夜に台風が襲来して水害になった4年前と同じにだけはなってくれるなよ…と思いつつ、小浜市内を貫流する一級河川・北川の水位を見ると、22時前から一気に上昇し、水防団待機水位を越えた。具体的には高水敷高さを越えた。うーむ、これは心配である。

…という時に、東京では中間報告会と銘打って飲み会をやっているではないか。

うーむ、楽しそうだ…東京も雨が降っているはずなのだが。(--;)

会長ご満悦。てっきり会長の古希のお祝い会かと思ったが、そうでもないらしい。
まあ小浜も放生会の後だから飲み屋はどこもいっぱいらしいけどね。
明日の朝は無事に台風一過が迎えられますように。

2017年9月16日土曜日

放生会はけっこう複雑

先日も書いた放生会が始まった…はずだったのだが、さすがは雨番、台風の影響でほぼ中止状態。

出店は例年に比べるべくもないがともかく出てはいて、中高生を中心にまあ例年に比べるべくもないがそれなりの人出。

神社では浦安の舞が演じられてはいるものの、まあやはり例年に比べればさみしい祭りとなった。

ということで、今年はほぼ中止になってしまった放生会(ほうじょうえ)だが、若狭地方最大の祭礼である。
ところがこの祭り、実はけっこう複雑である。

名前からもわかるようにこの祭りは生き物供養の祭礼で、江戸時代は八幡神社というところで相撲やらやっていた、まあのどかな村祭りのようなものであったらしい。
一方、江戸時代には祇園祭という若狭地方最大の祭りが行われていた。広峯神社という当時の地域で一番格上の神社の祭りで、竹原地区の祭礼だったのだが、時の藩主・酒井忠勝の肝いりで大規模化した。祭りというのはそもそも神様が神輿に乗って遊びに出るのだが、かつては船旅をしていたところ難破しかかって以降、陸路でくだんの八幡神社に遊びに行くことになったらしい。このときに神様の乗った神輿の行列を彩る出し物があるのだが、これが酒井の殿様の肝いりでおおがかりになったらしい。

やせ(夜叉)がキュウリを腰に下げてでっかい支木を持って先頭に立ち、その後に「通り長屋」という足軽長屋に住む足軽が「棒振り大太鼓」というものを演ずる。これは漁師の神様である弁天様を祀った宗像神社の氏子たちの芸能で、この宗像神社の別当を務めた松福寺(曹洞宗。元の名前は海蔵院)の坊さんが豊漁祈願のために作った太鼓曲で、僧兵の棒術をアレンジした棒振り演技を伴っていたという。

そして祇園祭の氏子である下竹原の神楽、酒井の殿様が前任地である埼玉県川越から連れてきた足軽が演ずる獅子舞が続いたという。
広峯神社から八幡神社までの往路はこうして足軽が演技をして巡幸したようだが、帰路は小浜町の町民が送ったようで、おそらく往路の足軽演技を真似たのだろう、棒振り大太鼓などの演技がかなり早い時期に記録に出てくる。特に江戸時代後期になると商人はカネを持っているから行列はド派手になり、その様子が絵巻として記録に残っている。

江戸時代後期に流行った唐子衣装が登場しているが、赤熊をかぶり唐子意匠を着ているのが「棒振り」である。なかなかおもしろいのがこの棒振りの演技で、発祥の地・西津地区では棒術の型の演技だけあって、目突き・金的・向こうずね払いといった急所攻撃が随所に出てきて、武道だけに棒を振り回したりせず最小の動きでシャープに攻撃するのだが、これが町民に伝わると武道ではなく踊りになるのだろう、小浜地区の棒振りでは棒を大きく振り回して先端ではないところ(つまり刃先ではないところ)を打ち付け合ったりするようになる。

まあそれはともかく、往路は足軽、帰路は町民がにぎやかにもり立てて若狭地方最大の祭りであった祇園祭だが、明治維新とともにこれらの出し物がなくなってしまう。氏子制度が徹底されて、氏子でないものが祭礼に参加することができなくなったのだ。
こうして足軽は本来の地元の祭りに戻り、西津地区の七年祭り・西津祭りに棒振り大太鼓演技を出すことになり、川越から来た獅子舞の「関東組」は、お城の二の丸三の丸西の丸などに住み着いた元足軽たちと一緒に酒井の殿様を祀った「小浜神社」の祭礼に棒振り大太古と獅子舞を奉納するようになった。もともと氏子だった下竹原地区は、祇園祭で神楽を奉納するのかと思いきや、地元の七年祭りで神楽を演ずるようになった。
こうして祇園祭は出し物を失い、武者行列だけが残るこじんまりした祭りになり、小浜町民の出し物は奉納先がなくなり、廃れてしまった。

ところが、日露戦争の戦勝記念とかでこれが復活した。かつては村社だった八幡神社が県社に格上げされたものだから、この祭礼である放生会を盛り上げようということになって、かつて祇園祭に出していた出し物を復活させ、今度は放生会に出るようになったのである。
廃れてしまった演技を思い出すのは大変だったとみえて、住吉地区などは西津地区から棒振り大太鼓を習い直している。
当初は仮装行列なみの面白い出し物もあったようでバリエーションに富んでいたが、高度経済成長期を経て、素朴な仮想ものなどは廃れていき、出し物を変更する地区が続出、昭和30年代後半には、棒振り大太鼓、山車、神楽、獅子舞の4つにほぼ収斂したようである。
もともと神様が巡幸するような祭りではなかったせいか、祭りなのに神輿もご神体も神社から出ず、さらには出し物も宮出しがなく宮入りだけあり、神様が神社から外に出ていないにも関わらず「仮宮」があるという、祭礼としてみるとまことに珍妙な祭りになっているのだが、まあ現代ではそこまでこだわる人もいない(というか、もともとそんな決まり事もない)のだろう。
そういう意味でいうと宗教行事としての祭礼というよりフェスティバルなのだが、それでも日露戦争後のリニューアル後100年ほど続いているのだから、歴史はそこそこにあるし、なにより小浜地区の氏子の皆さんの思い入れが素晴らしい。今では文化財指定されているが、これも努力の賜なのだろうなと思う。

2017年9月15日金曜日

久々の土笛

口名田地区で「土笛作り」をやった。
思えば私はあれこれやってきたアウトドア体験ものの最初のころにのめり込んだのがこの土笛作りだった。
PTA活動の一環で竹を使った楽器作りなどをやったのが、息子が小学校4年のとき、つまり10才になるときで、その息子は今年29才になるから、19年前の話だ。土笛作りを始めたのもその年だ。

そのころ作った土笛。縄文式土笛は吹き口が1つで指穴も1つだ。粘土は上中の末野というところに取りに行って、野焼きで焼き上げた。

これは土鈴で穴がない。素焼きの粘土のカラカラと乾いた音で、かすかだがきれいな音がする。
考えてみればこれらの作品はもう今は1つもない。どこかにいったか割れたかしたのだと思う。

やがて土笛作りから焚き火そのもののほうに興味が移り火起こしや焚き火料理がイベントになっていって、それは今でも続いている。
土笛のほうは3年前に口名田地区の地域担い手育成事業の一環で本当に久々にやったが、野焼きのほうが短時間でバタバタとやったのであまりうまくいかなかったのが心残りだった。だから今回はリベンジだと思って気合いが入っている。

今日は、粘土は市販の教材用テラコッタ粘土を使い、対象者は子どもではなく地区の大人の皆さんだった。さすがは大人で、1時間半ほどの間に徐々にコツをつかんで最後はかなり面白い作品を多く作ってくださった。

これから乾燥させ、野焼きは10月22日の予定。野焼きだけでなく焚き火も楽しむつもりだ。かっぽ酒やっちゃおうっと。^^

2017年9月14日木曜日

オタマトーン

洒落でちょっと面白いトイ楽器を買った。

「オタマトーン」という。名前とフォルムがすでにかなりアヤシイ。
そしてこの楽器の販売元は、ヤマハなどではもちろんなく、さりとてカシオなどでもなく、明和電機という会社である。まあつまり電気屋さんの楽器だ。

ケースの裏面に使い方がプリントされている。モデルは社長さん。髪型がアヤシイが、いかにもエンジニア的な制服を着て、なにやら下町ロケット的な雰囲気を醸し出す。

「押す」とある。 まあつまり圧力センサーが仕込んであるわけだな。押すと電子音が鳴るのだが、押した位置によって音程が変わる。まあつまり周波数が変わるのだな。

指をスライドさせて奏でるらしい。まあグリッサンドというかポルタメントというか。
社長さん、何やらゲージュツ家みたいな表情で真剣に弾いてらっしゃる。

いや、この説明いるのか?てか、いやいやシャチョー、って感じで、好きだなあこの人。電機屋さんがこういうトイ楽器を作って売り出すっていうのはいいなあと思う。会社のエンジニア作業服のままで説明するってのもいい。
まあ本業が苦しいというのが本当のところなのかもしれないけれど、それでも私はいいなあと思う。本当の最先端の研究開発をしている人は別として、とにかく世間と隔絶したエンジニアはダメだと思うから。