ご飯難民

旧盆送り日。にもかかわらずセミナー。本当に申し訳ない。ToT
午前中の一次試験セミナーは3名、午後のRCCMは1名の受講生。迎え日の石垣島とは逆である。人数が極少だったので密度は濃かったから、私としては満足度が高いのだが、潜在的なニーズはあったかもしれないと思うと、そこは残念。

ホテルに戻り、一休みして5時半に外に出た。この時間はまだまだフツーに昼間。

送り日は旧盆のメインイベントなので、オソロシイことにほとんどの店が閉まっている。
行き場を失った観光客がおろおろうろうろしている。
旧盆をなめたらいかんぜよと心の底で笑えば、天から
「お前モナー」
という声が聞こえる気がする。

仕方がないので、ホテル近くの開いていた居酒屋に入った。
メニューに沖縄料理が皆無だなあ、あれれコースターが出てきたぞ～と思っていたら、こちらの人ではないという。
ずっと沖縄料理ばかり食べていたから、たまにはいいかと思って2品ほどオーダーしたのだが、ぜんぜん美味くない。沖縄の空気には沖縄の酒と料理なのだと再認識。酒だけ泡盛でも、合う料理がないのだ。
早々に店を出て、今度はホテルの中にある居酒屋へ。
開いている＝地元の人ではないことに不安を感じていたのだが、やっぱり宮古だから琉球王朝、さらにどうせだったら古酒を飲もうと思って、
「琉球王朝のくーすー」
「は？」（若いにいちゃん、おろおろ）
（聞こえなかったかな）「琉球王朝のくーすー」
「は？」
「…琉球王朝のこしゅ」
「はい、ありがとうございます。」
「…」
突き出しのダイコンとニンジンを食いながら泡盛を一杯だけ飲んだ。
開いている店がほとんどないからか、「よかった。開いてる店があった」みたいに入っている客が多い。女性のグループが「宿難民じゃなくてご飯難民になるとこだった」と言っていた。
もういいや、部屋に帰ろうとそばを頼んだ。

そばなのにレンゲが付いてきた。出汁が薄くてショーユ味が濃いそばを食って、早々に部屋に戻って、早々に風呂に入って早々に寝ることにした。
やはり旧盆には来てはいけない。いや、旧盆はまあいいにしても、送り日は避けないと。