(実は2日後の31日に書いているのだけれど)今日は旭座のワークショップ&シンポ。
明治期の芝居小屋で、希少さと再現性の高さから貴重な文化財と考えられるとのこと。
芝居小屋の第一人者であるK先生のお話を聞き、舞台と花道をビール箱とコンパネで再現するワークショップを行った。
擬似的に作った舞台の上に立ってみて驚いた。マス席の観客、桟敷席の観客を想像したとき、その近さ・臨場感。言葉では説明しにくいのだが、とにかく観客が近い。こちらもあちらも、お互いに表情のちょっとしたところまで見えてしまう。
こんな中で芸をするというのは、よほどの度胸がないとできんぞ。逆に言うと、こんな状況で芸を披露して受けたら、これは病みつきになるだろう。
学校の体育館のステージから文化会館のホールのステージに到るまで、人生の中で何度かステージに立ったことがあるし、そこで楽器を弾いたり歌を歌ったり太鼓を叩いたり話をしたりギャグを言ったりいろんなことをしたことがあるけれど、それらは「観客のいる空間」めがけて一方的に発信していただけだったように思う。
しかしこの芝居小屋の舞台は、観客一人ひとりの反応がつぶさに見えてしまうこの舞台は、一方的に発信するだけなんてできない。
うーむ、芝居小屋恐るべし。文化財とか何とかいう視点から外れて、新しい世界を垣間見てしまったような強烈な印象が残った。
夜は芝居小屋保存活用に関するシンポジウム。さらにそのあとは懇親会。
議論百出、結論を出すのはまだまだ早いという印象だったが、しかし予断を許さない切迫した状況だとも聞くので、とにかく突っ走ってしまう必要もあるのかもしれない。
少なくとも、いったん壊したら二度と戻らないものを散々壊してきたという反省の上にたった議論だけは望みたいものだ。
筆記試験合格発表後の口頭試験セミナー申し込みや体験論文添削依頼が引きも切らない。
筆記合格後の「必死な思い」はよく知っているだけにできる限り対応したいとは思うが、ともかく時間がない。うーむ、やはり1日30時間ほしい。
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