クルマに積み込もうとしてふと足元を見ると、スダジイがいっぱい落ちている。黒くなってしっかり熟れていて、ためしにかじってみるとほの甘い味がする。うーん、昨日のマテバシイといい、9月初旬のクリといい、今年は妙に木の実が熟れるのが早いんじゃないか?
いったん帰宅していろいろと積み込んで上根来へ。
今日は山の家ではなくて、集落の奥のほうにある畜産団地跡へ行った。
ここには「仙人」が住んでいたのだが、病気で先日山を降りたので、今は誰もいない。残していったいろんな道具や燃料などは使っていいと言われている。本当にありがたいことだ。
マキがどっさり。こんなのを見るとうれしくなる。 |
自然の木や廃材など、とにかくどっさり。 これらを燃やして生活していたのだから。 |
鍬や鋤など昔の民具が集めてある。 |
こちらは桶など。 |
石臼や瓶など、どっさり。 |
火吹き竹や火切り板など不足気味の道具の製作と杉葉集めにとりかかる。
電気がきているので火吹き竹や火切り板を電動工具で加工。いつもは狭い我が家の車庫2F作業場でやるのだが、広い空間で仲間とともに作業すると気持ちもいい。
火吹き竹と火切り板がどっさりできました。 |
半ドラとはドラム缶を輪切りにして浅くしたもので、私の会社では地質調査ボーリング時の水を入れるのに使うが、ここでは牛に飼葉を与えるのに使っていたようだ。
仙人が集めていた小枝やマキがいっぱいあるので、これをくべて炎を見つめながらよもやま話をしつつ、時間が静かに流れていく。携帯圏外というのもいいんだね。
じっと見つめているだけで至福の時間が過ぎる。 |
すすで真っ黒になったナベで湯を沸かす。 |
時々遠くで鹿の鳴き声がする。先の冬は雪がけっこう降ったので鹿は少なくなっているらしいが、それでも以前に比べると激増していて、山の下草は激減、もはや「根絶やし」という人も多い。本当に何とかしないといけない問題なのだ。
今の季節、緑に覆われているはずの山肌が露出してしまっている。 茶色の中に緑のまだら模様という感じで、本当に危機感を感じる。 |
仙人が拾ってきたらしい鹿の角つき頭骨。 |
今日は「はまかぜライブ」があって、フォークソング特集だったので行きたかったのだけれど、ついつい焚き火のそばから離れられなくなって夕方までいてしまった。
帰宅して夕食を食べたらどっと疲労感が襲ってきて、2時間ほどリビングのソファで惰眠。起きるとほうぼうが痛い。これは昨日の肉体労働の痛みか?それとも今日か?
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