朝起きて寒いと思ったら雪がうっすらと積もっていた。ついに冬来たりぬ。
こんな日は家から一歩も出ずにいたいのだが、こういう日に限って出勤日である。
我社は29日が年末最終出勤日なのだが、いつもこの日を休みにして28日に大掃除と忘年会をする。そのかわりに23日ごろに振替出勤をするのだが、今年は3連休になったので23~25日の好きな日に出勤するということになったのだ。
で、私はよりによってクリスマスイブの24日を選んだのである。だって子どもたちはまだ帰省せず、女房は職場の旅行で名古屋泊である(山ちゃんに行くと言っていた^o^;)から、家にいる必要はないのだ。まあ彼らが家にいたからといって何をするわけでもないのだが。
案の定ほとんど出勤者はおらず、イブに仕事に出ているというのも少し寂しいものの、
おかげで心静かに過ごせた。
昼食を食べたりいろいろと用事を済ませに市内へ出たが、やはりクリスマス、様々なクリスマス・ソングが町に流れる。
宗教歌やホワイト・クリスマスほかオールドスタンダードは無論、ポップ系ではジョン・レノン、ワム、山下達郎あたりがメジャーどころか。クイーンやイーグルスも時々流れる。
私はジョン・レノン命なのでHappy Christmasが一番、あとはジャズ系にアレンジされたオールディーズが好きなのだが、なんといっても忘れられないのはDo they know it's Christmasである。
1984年にボブ・ゲルドフらが作ったチャリティースーパーバンドであるBand Aidがリリースしたチャリティーソングで、これに触発されてアメリカでUSA for Africaが結成されWe are the worldをヒットさせた。
このチャリティーの流れは1985年にも続き、イギリスとアメリカで同時開催されたチャリティーライブ・Live Aidは忘れられない感動的なイベントだった。
イギリスでDo they know it's Christmasが歌われ、アップテンポ部分に差し掛かると、アーティスト達が飛び跳ね始め、それにあわせて観客も飛び跳ねて、野外ライブ会場の人の波がぐわんぐわんと上下に揺れていた。
あのシーンはYouTubeでいつでも見ることができるが、いま見ても涙がこみあげる。こういう「一体になっている」的なものに弱いのですよ。
Do they know it's ChristmasといいWe are the worldといい、自分たちの常識や文化を平気で他人にも重ねて良いの悪いのカワイソーだのと言うアングロサクソンの独善性がプンプンしているのだけれど、それでもDo they know it's Christmasが500万ドルを集めることに成功したのは確かだし、それは「言うだけ番長」の輩には真似のできないことだ。
Live Aidのぐわんぐわんと揺れる人の波を見て「自分にも何かできないか」と抑え切れない気持ちが湧き上がったのを思い出す。そしてクリスマスにDo they know it's ChristmasのLive Aid映像を見ると、あの時の「熱」が体感的によみがえって、「アントキノジブン」に帰れる気がする。原点のひとつなんだろうな。
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