2011年12月11日日曜日

禁断の

実は私はやってしまった。
セミナーツアーで東京・巣鴨にいるとき、午前2時に宿を出て、徒歩10分の巣鴨駅前まで歩き、日高屋でラーメンを食ったのだ。12/8のブログで書いた「イケナイこと」とはこれだったのです。

午前2時に50歳のおじさんがラーメンを食う。
あと3週間で51歳になろうというおじさんが。
ああ、なんということだ。なんというアウトロー、なんという不良。
…不良って表現おかしいな。年齢にそぐわない。
ああ、なんといういけないおじさん。
…もっとおかしくなってしまったな。まあともかく無性にそういういけないことをやってみたくなったのだ。
真夜中の巣鴨は人通りもなく…もないな。午後8時の小浜駅前商店街より多いかもしれない。
駅前にはガスト、デニーズ、ジョナサン、富士そば、日高屋やコンビニなどが軒を連ねて24時間営業している。まさに不夜城の一角だ。

日高屋に入り、「野菜たっぷりタンメン」を注文。すると店員のおばちゃんが
「定食ですか?」
「は?(んなわきゃねーだろ)」
「…単品ですか?」
「?…はい。(変なおばちゃんだなあ)」
「かしこまりました」
このときにちょっとざわっとイヤな予感はしたのである。
やがて
「おまたせしましたぁー」
はたしてテーブルの上に置かれたのは野菜炒めの皿ひとつであった。

野菜タンメン → 野菜炒め

うーむ、きれいなボケである。これが大阪なら
「おおきにぃー。ずるずるずるぅー。あーやっぱ野菜炒めうまいわぁー…ってなんでやねーん!」
とボケツッコミしないといけないのだが、ここは東京である。そんなリアクションをしたが最後、空気は知床零下30度の世界にまっしぐら、おしぼりを回せば立ったまま凍りつくであろう。
素のままで
「…タンメンを頼んだんですけど」
と言うと
「えっ?あっ!あらー、ごめんなさーい」
と皿を下げていった。そうだろうなあ、東京の人にしてはボケがきれいすぎると思った。まあ仕方ない、しばらく待つか。
「おまたせしましたぁー」
…早っ!なんか吉野家の牛丼なみに早くなかったか?
これはもう、たまたま従業員の賄い用にタンメンを作りかけていたか、度重なるおばちゃんのボケに厨房がオチを予測していたか、私が短時間気絶していたか(あるいはおばちゃんがとっさにくりだしたヴァルカン・ピンチで気絶させられていたか)のどれかである。

ともかくタンメンを食す。私は野菜ラーメンが好きなのだが、日高屋のタンメンは野菜がたっぷりで実においしい。

腹一杯になって日高屋を後にし、
「えへへ、オレやってやったぞ。夜中の2時にラーメン食ってやったぞ。」
としてやったり感に満ち、若干どや顔で、若干小鼻ふくらませつつ、午前3時前の夜道をおじさんは帰っていったのでありました。

2 件のコメント:

  1. 午前2時にタンメンですか・・・・。
    ご自愛ください。

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  2. いやあ、こんなこと1回コッキリです。…と思います。^o^;

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