2019年4月16日火曜日

小さな乗り越し事件

午前中、名古屋の企業でセミナーをこなしたあと、午後の新幹線で再び岡山へ。

岡山から特急で瀬戸内海を渡る。今回のツアーでは、四国に2回渡るのだが、飛行機やらバスをいつも使うので、今回が唯一の瀬戸大橋である。
多度津で普通電車に乗り換え。ちょうど中学生の下校時間で、車内がにぎやかなのをいいことに、ぼそっと口述添削。アヤシイ。
ところがである。添削に集中していたのか、あるいは意識を失っていたのか、3駅目の「詫間」で降り損ねてしまったのである。あれ?おかしいな?と思ったときにはもう遅い。

1駅先の「みの」駅でボーゼンと下車。今回の旅で唯一の交通機関利用ミスである。
…のだが、今日は移動日だから別に急がなくてもいいし、逆方向の電車に乗ればいいやと思ってホームに戻ると…

やばい。これはやばい。小浜線の勢浜駅もかくやと思うような無人駅風景ではないか。
おそるおそる時刻表をみると、幸いにも20分ほど待てば電車は来るようであった。
ほっとして、無人のホームで口述添削の続き。やはりアヤシイ。

逆方向の電車に乗って、乗り越し分の往復運賃320円を払って詫間駅で下車。ここも静かに時間が流れる駅だった。
詫間駅の前に、詫間唯一のホテルがある。実に昭和なホテルで、玄関を入ると真正面にでっかいテレビがあって、その向かいにソファがあって、ご主人と奥様がテレビを見ている。その背後が玄関という、ナントモなホテルである。

廊下に共同の冷蔵庫があって、部屋は古いジュータンが敷いてあって、WiFiなどもってのほか。ある意味くつろげるホテルである。
食事ができるところまで500mほどあったのだが、地方都市のこととて誰も歩く人はおらず、ひげ面でもあり、通報去れやしないかとビビリつつ口述添削をしながら歩く。

居酒屋で夕食をとり、人気のない道路をのんびり帰った。自分の影が伸びていた。

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