2012年1月31日火曜日

3つの世界

またもや福井に来ている。今日は「新しい公共」じゃなくて警察協助員会の県役員会である。
今日からまた本格的な冬型で大雪と聞いて、ビビりながら電車で出発。

隣町の若狭町。白ーい世界です。

やや進むと雪がぶわーっと降り出した。
白くおぼろげに景色が浮かび上がる。

大鳥羽駅。若狭ではこのあたりが最も雪深い。

敦賀駅で北陸本線に乗り換え、北陸トンネルを越える。
南今庄というところだが、とにかく雪深い。

今庄駅付近。積雪1m以上だ。

福井駅に到着。思ったより雪は少ない。
ホテルに荷物を預けてのんびり歩く。雪で歩けない歩道が多いので、車道を歩くがアイスシャーベット状なので気を付けないと行きかう車に雪しぶきをかけられる。
圧雪に近くなった雪を踏みしめつつ歩く。

国際交流会館というところで一休み。ここは数年前に技術士全国大会の会場だったところだ。

喫茶コーナーに「ゆず茶」があったのでオーダー。これは「韓国の飲み物」として紹介されていた。ゆずマーマレードをお湯に溶かしたもので、つまりルノアールのゆずティーと変わりない。冬にはいい飲み物だなあと思う。
ゆずティーを飲みながらリーダーで少し読書。旅先でのこういうゆったり時間は、試験オフシーズンの今しかできないので貴重なのだ。

役員会のあとは新年会。協助員の役員さんたちは私よりずっと年輩の方が多いのだけれど、もう5年目のつきあいでもあり、気楽に楽しませていただきた。
これから小浜に帰ろうと思うとけっこうバタバタになるし深夜になってしまうので、いっそ泊まることにした。最初からそのつもりなんだけど。笑。

明後日はまたもや福井で講習会の講師なのだが、朝が早く、大雪も予想される中を早朝小浜から来るのはリスクが高いので、いっそ福井に前泊することにした。
ということで、
本日新年会
→そのまま宿泊
→明日は明後日に備えて前泊
→明後日の朝一番で講習会
というスケジュールになっているわけだが、明日小浜に帰ってまた出てくるのは無駄に過ぎるので、福井に連泊して、特に用事もないのにずっと居座ることになってしまった。
まあ「やるべきこと」はあるんですよ。合格答案実例集の編集とかね。でもまだあまり切迫してないので、あまり根を詰める気にもならなくってねえ…

今週はさらに、週末土曜日から日曜日にかけて鯖江に一泊して「新しい公共」である。
まったく家に居つかない困りものの親父なのだが、そしてにしても今日が警察協助員、明後日は会社として受けた講習会講師、週末はNPOと、今週はよりどりみどりである。

いろんなことに首を突っ込んでやっていると、日替わり的変化があって刺激もいいろいろと受ける。
仕事や家庭は誰にでもあるけれど、そのほかに社会活動の世界もある、「3つの世界」で生きていると、どれにも飽きることがなくて楽しいものだ。
会社と家庭だけ、というのは、それが一般論的によくないとかどうとかいうわけではないけれど、自分にとってはもはやありえない世界になっている。まして子供も大きくなって手をかける必要がなくなった今、「2つの世界」だけだったら家に帰ってから何をするというのだろうか。下手をすると部屋の中でパソコンにかじりついてネット三昧、となっていたかもしれない。そんな「3つ目の世界」は嫌だなあ。なんか正常な人間関係を作れないみたいで。ネットの中で交流が広がっていればまだいいけどね。…繰り返すが、あくまで「自分は耐えられない」と言っているだけなので誤解のないように。^o^

ところで、考えてみたらNPO(広義のNPO)にもいっぱいあって、WACおばまの世界と警察協助員の世界とSUKIYAKI塾の世界がある。(NPOじゃないけどAPEC-semiの世界はSUKIYAKI塾の世界と重なっている)
それぞれの世界でメンバーが入れ替わる。いろんな世界で袖すりあう人たちはいったい何人いるだろうか。そして出会いも常にある。今日もあった。これがまた楽しいのですね。

2012年1月30日月曜日

みんな年を取るものだ

RCCMの登録更新申請書類をやっと作って送った。
これってけっこう面倒なのである。
①更新申請書…これは書かなければいけないものだし、そんなに面倒な書類ではない。
②住民票、身分証明書…市役所に行ってもらってくる。
③登記されていないことの証明書…実質、東京に郵送&返信以外にないのでけっこう面倒。
④講習会修了証書…在宅でネットかDVDでできるといいんだけどな。
⑤CD学習の修了証書…5つあるからけっこう面倒。
⑥アンケート…面倒。毎年同じような内容で、繰り返しアンケートを取る意味が不明。
⑦CPD記録…これはプリントアウトだけなので楽だ。
今年は2部門まとめて更新だが、①を2枚書くこと、⑤が4つじゃなくて5つあることくらいで、あとは1部門更新のときと変わらないので、その点は楽だ。
でもとにかく数が多いのと、デスクの上で全部できないのが面倒だなあと思う。②や③は電子化してほしいし、④も在宅でできるようになるといいのだが…

さて、講習会でもらった「平成23年度建設コンサルタント白書」に面白いグラフがあった。

建設コンサルタントの年齢構成なのだが、オレンジが平成7年度。20代、特に24~26歳にピークがある。
黒色が平成21年度。つまり14年後。ピークは37~39歳で、つまりほぼ平成7年のピークがそのまま時間経過分だけ横にスライドしている。そして人数は減っている。ピークでみると1400人ほど→1100人ほどで80%弱になっている。つまり2割強が転職していったのだ。
同じように平成7年度に33~47歳はおおむね平坦なグラフを描いている。人数は650~750人くらい。
そして平成21年度、そのピークはそのまま14年ずれて47~62歳の平坦な部分になっている。人数は550人くらい。つまり15~25%減っている。
新たに技術者が入ってこず、全体に2割前後減少しながらみんな年を取っていく…そういう構造がよくわかる。

ちなみにこれはRCCM登録者の年齢分布。36歳からでないとRCCMになれないから、左端は36歳。で、ピークは52歳。うーむ、私の年代だ。

ちなみに建設コンサルタンツ協会会員企業で働く技術職員数は平成12年から減少傾向にあり、平成22年度末で4万人弱、1社当たり平均100人/社程度という。なお、1社当たり技術職員数は平成8年以降減少傾向にあったがここ5年は横ばいらしい。
ところが1社あたりの技術士数とRCCM数は増加傾向にあって、平成22年度末で技術士が33.3人/社、RCCMが31.6人/社とのことである。(これは建コン協会会員企業限定なので念のため)

技術職員総数が減っているのはまあともかく、1社当たり職員数横ばい、1社当たり有資格者増加というのは「ふうむ」と思わせる。
建コン協会会員企業についてみると、コンサルタント部門売上高は総額・1社あたりとも横ばいであるので、なんか高年齢化はしたけれどそれなりに安定しているのかなあという気もする。

ついでにRCCM試験の受験者数・合格者数・合格率推移をみてみよう。
合格者数は上下しつつも横ばい状態で、その結果登録者数は一定のペースで増加している。しかし受験者数が増加傾向にあって、その結果合格率が落ちているようだ。建コン技術者のピークが受験年齢になっているから受験者数が増加するのはわかる気がする。彼らの技術力が全体に落ちているとは思えないから、合格率が減少した分難度が増しているのか、あるいは合格者数をある程度一定に保つような仕掛けになっている(つまり相対評価)かどちらかだろうな。
マークシートの問題2と4はともかく、問題1と3は論述試験だから相対評価になるのはむべなるかなとも思うのだけれど。

2012年1月29日日曜日

久々に楽しい講座でした

朝8時前に出発し、よしきと車で鯖江市へ。小浜から2時間弱かな。
ここで10:30から17:30までファシリテーションの講座を受講。面白かったし、講師をする者として大変勉強になった。特にきちんとコンテンツを作りこんであるのはすごいなあと。セミナー講義のアウトラインだけ決めて、あとはアドリブというかその場の流れのままにずんずん進んでいく私とは対極にあるかもしれない。もちろん一長一短あると思うけれど、すごく参考になったことは間違いない。

そしてピュアな人たち。誰にも頼まれないし生活のためでもなくこれだけの情熱を注ぎこむ人たち。こういう人たちのエネルギーはすごい。
こういう場に身を置くと、やはりこの力を信じてこの力を活かしていくことに希望を感じる。SUKIYAKI塾に感じる希望と同じだ。
技術者の世界にだっていろんな人がいて、たとえば自分の技術自慢と不平不満と世の中をけなすことしか能のないような人だっているのだけれど、そういうものとは遠く離れたところにいる人たちと多く出会うことができたことは、本当に幸せだと思う。

幸いにも天候の穏やかで、よかったよかったと小浜に帰ってくると、意外な雪。
うー、明日も朝から雪かきだあ。
でもなんか、充実感のある日々です。

2012年1月28日土曜日

たまには心穏やかに

昨夜はたぶん8時過ぎくらいではないかと思うが、睡魔がでろーんとやってきて、そのうえ仕事部屋の暖房がなんか調子悪くて肌寒く、思わずベッドに潜り込んで電気毛布と3枚重ね掛布団の間に挟まっていたらたちまちとろーんとして寝入ってしまった。夜の10時に女房に起こされてまた二度寝して12時近くに起きて風呂に入り、それからごそごそやっていたら夜中の3時を過ぎていた。まったく夜型なのだ。

今日はようやく冬型が緩み、寒いけれど穏やかな明るい天気になった。
こういうときにこそ道路に面した部分の雪かきをしないといけない。除雪車が道路わきに雪を積み上げるので、道路沿いの家と道路の間にミニ堤防みたいなものができてしまい、車の出入りが大変しにくくなるのだ。
勤め人は雪かきの時間がなかなか取れないから、雪がどんどん降っているときは玄関から車や車庫までの間の通路を確保するのが精いっぱいで、道路沿いの部分はどうしても後回しになってしまうから、カチカチに固まった段差になってしまっている。今日のような緩んだ日になんとか砕いて捨ててしまわなければいけないのだ。
おかげで腰がくたくたである。こういうときは道路に面した幅がごく狭い町家がうらやましい。
疲れてしまったので、午後はNPO関係の助成金申請書を書いたり、RCCM資格更新の書類を作ったり、CDに保存してあったいろんな情報をsky driveにアップしたり、一週間の間にたまった書類を整理したり、心穏やかに過ごした。

2012年1月27日金曜日

やな天気が続くねえ

今日も雪が降ったりやんだり。
私はいったいに「抜け道」が好きで、「狭い道でもいいし、あちこち曲がってもいいから、信号や渋滞に会わずに自分のペースで走れる」ことを一番に考える。「広い道をあまりあちこち曲がらずに行く」のは信号も多くスピードも遅いので知らない土地で走るときに限っている。
ところがこういう抜け道ルートは、いざ雪が降るともう大変である。幹線からちょっと外れた道は満足に除雪もしてないので、車同士がすれ違うのに大変だったりスタックしていたりするから、朝の出勤ルートもよく考えないととてつもなく遅刻してしまう。
今日も幹線ではないけれどあまり抜け道的な道でもないルートで出勤したが、ギリギリであった。とにかく警戒すべきは女性ドライバーで、こういうときにすぐ立ち往生してしまう。

駐車場に車を止める時はワイパーを上げる。乗るときにフロントガラスに積もった雪を払うのが楽だし、あまり多く降ると雪の重みでワイパーがおかしくなってしまうこともあるからだ。
雪かき用のT字バー(ガラス掃除なんかに使う、T字になった片側がゴムべら、片側がスポンジのやつね)と、駐車スペース確保のためのスコップは必需品だ。
それでも近年はフロントガラスが凍ることがあまりなくなった。日中解けた雪がフロントガラスを濡らし、これが夕方以降は冷えて凍るのだ。こうなるとハンディタイプのスクレーパーでがしがし削るか、ヤカンのお湯をかけるか、エンジンをかけて気長にデフで解かすしかないのだが、最近はその苦労がめっきり減ったのはありがたい。
履物は長靴、それも現場にはいていくような脛まである長い長靴が一番いい。背広に長靴は雪国の冬のフォーマルスタイルで、福井県庁なんかではフツーに見る。
そのかわり手袋や帽子をしている人はあまりいない。空っ風みたいなのが吹かないのと、雪の中を歩いたりしないから車と建物の間だけのために手袋をする必要もないのである。
それよりもよく濡れる。車と建物の往復の間に雪がちょっと服についたりするので、暖かいところに入るとそれが解けるのである。だから服はいつもじめっとなるし、車のシートもじめっとなる。
自転車走行は論外。車道を除雪した雪が歩道に積もっているので自転車の走る場所がないのである。雪の積もった車道をよろよろ走られると危なくて仕方がない。通学自転車も雪の日はあまり見ない。
太陽は下手をすると何日も見ない。青空も一瞬も見ない日が珍しくない。じめっと湿った寒い日を、暖房を精一杯かけた部屋の中でじっと過ごす毎日である。

…なんて書くと、「そんなの当り前じゃないか。何をいちいちずらずらと」と思われるかもしれないが、太平洋側の人にはぜんぜん当り前じゃないようなのですよ。
「雪起こし」の話をしたら、そういうものの存在に非常に懐疑的な反応をされたこともあるし。
逆に太平洋側で長期出張をしている社員が「こっちはもう何日も雨が降っていない」と言ったら会社のおばちゃんが「私が何も知らないと思って馬鹿にして」とふくれたこともあるし。
まったく、同じ国とは思えないほど違いのある季節なのである。

昼、ういままちゃんとウドンを食べに行ったら一見強面実は心優しい(ただしイベントを思いつくとすぐに夢想する)T事務局長とばったり。あれこれプランを聞く。
ああいうことしたい、こういうことできないかなという話を聞くのは気持ちがいい。どうやったらできるかな…と考えると体内でナニモノカが分泌されるようで元気が出るし、気のせいか体温も若干上がるような。

2012年1月26日木曜日

APEC in the sky with diamonds

いやな予感とともに目覚めてみれば、やはりどっさり雪が積もっていた。
我が家の裏庭。植木の上のもっこりした雪の帽子が大雪だったことを雄弁に物語る。
こういう日はどこにも行きたくない。行きたくないのだが、あるNPO関連の申請書類の締め切りが近いのでそうもいかない。
しぶしぶ外出。家の前の雪かきから車の雪かき、さらに圧雪でガタガタになった道を「我々は宇宙人だ」状態になりつつのろのろと進み、ようやくココスに到着。申請関係の打ち合わせ時間が少し遅れたので、ここでドリンクバーで粘りつつバイオを使ってあれこれとノマドワーク。

ふと外を見ると雪国があった。しんしんと降るというより、おりゃおりゃおりゃという感じで、なんだか空もやけくそ?みたいな降り方である。
早めの昼食をすませて外に出ると、またっもや愛車の雪かきが待っていた。
申請の用事を済ませ、女房の実家へ雪かきに。

なんというか、寒さと雪の重さにじっと耐えているような田舎風景というのは何ともいいですね。
暑からず寒からず、いい塩梅の汗をかいて帰宅。

もうこういう日は家でコタツに入ってぬくぬくと怠惰に過ごすに限るとばかりにコタツに潜り込んで資料など見ていたら、あっという間に夢の中へ。
あたりが暗くなったころに目覚め、家事をあれこれして一息ついてイッパイやりながら晩飯を食い始めて、今日が木曜会だったことを思い出す。
毎月第4木曜日に集まって飲むという、ただそれだけの会なのだが、気持ちがほっとするので行くのが好きなのだ。
急きょ女房を拝み倒して会場へ。

まあそれなりに小浜の美味も出されたのだが、「あ、写真」と思ったのがおおむね食べつくした後だったのでこのありさまです。申し訳なし。
閉会後、飲むとオソロシイK子としっかりもののういままと我が家でショート二次会をして、かなりいい気分に酔って1月最後の木曜日は過ぎて行ったのでありました。
しかし何というか、福井で根無し草的な日々を送り、帰ってきた翌日にまたもやノマドな1日を送ると、浮いているというか地面と雲の真ん中あたりにふわふわしているような気分になりますね。ま、これもまたA day in the lifeということで。

2012年1月25日水曜日

雪国からの帰還

昨夜は、「よおし今日は思いっきり夜更かししてオールナイトニッポン聴いてやるんだもんね」と小鼻ふくらませ丸刈り頭のくせに気持ちだけはキャロルみたいなリーゼントで、それでも親にばれるとコワイのでフトンの中にラジカセとともに潜り込んでいた中学生時代のように、「へへん、なんでえ」的に時間も気にせずベッドで本を読んでいた(このあたりが妙に大人しい^^;)のだが、飲んでいたせいもあってあっというまに撃沈したらしく、極めて健康的に朝寝覚めたのでありました。うーむ口ほどにもなく面目ない。

やはり昨夜からずっと降っていたようで、5cmくらいの積雪だろうか。しかしさすがの北陸、この程度の雪では何ら乱れず車は行き交い、人も行き交う。
AOSSA1階の喫茶店で電源を借りて合格答案実例集の編纂に励む。…のだが、2時間くらいで目がショボショボしてくる。やはり年なのよ。

少し街を歩くが、足元が悪いのでほとんど歩き回れない。結局駅周辺100m範囲内の狭い狭い1日を過ごした。
午後6時から「新しい公共」の交流会。これはこれでまた勉強になったのだが、雪が続く中、今夜中に小浜に帰れるか不安になってきた。

幸いにも定刻通りに福井駅を出発。南下して山地部に入っていくにつれて雪がどんどん深くなる。
北陸トンネルの手前では1mくらい積もっていたのではなかろうか。
敦賀駅に到着するも、敦賀も雪が積もっている。それでも小浜線の最終電車はちゃんと運行していてありがたいことだ。

…と思っていたら、後続の特急が雪で遅れているというので発車が6分遅れた。
さらに行き違い列車がシカに衝突したということでさらに15分遅れ。小浜線は単線なので駅でしか行き違いができないのだ。なお、シカに衝突するのは日常茶飯事なのでアナウンスがあっても乗客は誰も反応しない。笑。これで合計21分遅れだ。
結局11時30分過ぎに小浜到着。駅駐車場の愛車の雪をのけ(積雪3cmほどかな)、雪起こし(雪が降り出すころに鳴る雷鳴)を聞きながら帰宅した。

2泊3日ではあるけれど、福井市におけるこれまでで一番の長逗留だったのではないかと思う。たいていの用事は日帰りか長くても一泊で済むこと、プライベートでは特に用事がない(若者も買い物などは京都か大阪に行く。福井市より近いくらいのところに何倍もの都会があるのだから、当然のことだ)から、長逗留したことなどないのだ。
さらに昼間に用事がなく張りがなかったこともあって、なんだかどよんと疲れた旅だったように思う。おかげでいつもは隙間時間でちょこちょこ進める作業が一気に進んだけれど。

2012年1月24日火曜日

乙女心と

夕方まで用事もないから思い切り朝寝できるんだぜーとばかりに夜更かししたのだが、結局起床は9時。
驚いたことに抜けるような青空である。天気予報では月曜日からずっと雪なのだが、昨日といい今日といいどうなっているのだ。
こんないい天気にホテルに閉じこもっているのはもったいない。また自転車でも借りて…と思ったのだが、駅の喫茶店でモーニングを食べている間にどうも天気が怪しくなってきた。
どうも自転車はやめたほうがよさそうなので、AOSSA1階の喫茶店、さらに電源がとれるシアトルズベストコーヒーと喫茶店をはしごして、「筆記試験合格答案実例集」の編集。
このオンライン書籍はとにかく我慢強いルーチンワークを必要とする。トータル3時間かかってやっと機械部門の(21部門あるうちの1部門の^o^;)問題入力だけが終わった。道は長いわ…ToT

一息ついてふと見ると、窓の外に雪が舞っていた。(写真をクリックしてよく見ると雪が舞ってます)

ありゃりゃと思いつつさらに10分たつと、牡丹雪になっていた。行き交う人も傘をさしている。

こりゃりゃと思いつつホテルへ戻ろうと歩き出すと雪はさらに激しくなってきた。自転車で出かけていたらえらい目に合うところだった。まったく日本海側の冬の天気は変わりやすい。

夕方ホテルを出て新しい公共の交流会。まあ何というか、まとめっぽくするのに結構苦労しました。^o^;
終わってからコンソーシアム理事長&本日コンビを組ませていただいた(初対面の)Kさんと八兆屋でイッパイ。このひとときが楽しくてNPOをやってます的な面がないといえば大嘘になる。笑。
でも正直な話、今回の事業は人間関係的な面だけで私的には大成功であったような気がします。ありがとうございました。

で、まあ店を出てみればこんな風景なわけだ。もう真っ白ということで。大急ぎで近くのコンビニに走り、風呂の中で読める本を買って(ラズウェル細木のマンガを買ってしまいました^^;)ホテルに戻って風呂を張りながらこれを書いています。
さあ、明日で福井の旅は終わりだ。問題はこの雪の中小浜に帰れるかということだが…

2012年1月23日月曜日

The world without snow

今日から福井に2泊3日である。「新しい公共」の分野別交流会なのだが、集まりは悪い。行程がタイトで告知が遅かったこともあるが、仕事やNPO活動で忙しい人たちを「行こう」という気にさせるインセンティブが不足しているのだろう。行程だけでなくいろいろと言い訳はできるけれど、やはり率直に受け止めて反省せねば。

1泊や2泊程度の短い旅は、持っていくIT機器(特にパソコン)とそれを入れていくカバンにいつも迷う。
まずはパソコン。レッツノートとバイオPの2択になる。長期なら両方持っていくのだが、短期は1台でいい。
今回は出先でパワポ資料を作ったり合格答案事例集を編集しようと思っているので、携帯性より使いやすさとパワーを選んでレッツノートにする。
ギャラタブは持っていかない。筆記答案や体験論文の添削や口頭試験模擬面接のときにビュアーとして使う以外は積極的に使う必要がないのだ。時期によって扱いがぜんぜん変わってしまうのが少々申し訳ない。
そのかわりでもないが、リーダーを持っていく。添削はちょっとの隙間時間でも(たとえば赤信号待ちの時間にでも)できるから、本をゆっくり読むのは風呂くらいしかないのだが、今回はPCを使うのはある程度まとまった時間・落ち着ける場所になるので、隙間時間がけっこうできると考えたのだ。自炊した文庫本をどっさり入れてカバンに入れる。

次にカバンだが、長期なら迷わず尾道帆布のバッグとボディバッグを持っていく。帆布のほうに着替えやレッツノート、日常小物やケーブル類などを入れ、ボディバッグにバイオ&ギャラタブ&リーダーを入れていく。
短期の場合は2つも持っていくのは面倒なので、ワンショルダーのデイパックを使う。これは大阪で買った小ぶりのリュックぽいやつと、名古屋で買ったビジネスバッグぽいやつがある。リュックぽいほうは着替えとレッツノートを入れるとちょっと苦しげになるので、今回はビジネスバッグぽいほうを選んだ。
着替えも持っていかなくてもいいかなとふと思う。交流会は夜なので昼間は暇だ。朝の9時ごろなら誰もコインランドリーを使わないだろうから、毎日洗っては着れば着替えはいらないのでは!と思い至ったわけである。
でもそうすると、ランドリーへの行き帰りは、ダウンの下は…ズボンの下は…の状態になるので、やっぱここはリスク保有はやめようと思い、着替えを詰める。
ジャケット付きになっていっそう分厚くなったレッツノートを入れ、日用品とケーブル類、モバイルWiFiルータ、そしてリーダーを入れて出発である。

小浜はもうずいぶん雪が降っていないので山以外に雪がなく、敦賀も似たようなものであった。
そして北陸トンネルを越えると…
南今庄。積雪は1m以下か。

今庄駅付近。屋根の雪はほとんどない。
やっぱり雪は多いが、最近降っていないようだ。
福井駅に到着。福井市はさらに雪がない。こんな冬は珍しいのではなかろうか。
ホテルにチェックインして少しデスクワークに精を出し、軽く食事をしてAOSSA(上の写真にも写っているコンパクトシティ事業の一環として作られた複合ビル)へ。

今日は環境分野の交流会。私としてはなかなかに勉強になった。こういう場にいると自分のなかのぼんやりしている領域が整理されるのでありがたいのだ。

21時前に終了。片づけのあと、一人でいつもの「八兆屋」へ。前回とまったく同じ席に座り、一人居酒屋を楽しむ。だんだんハマってきているようで、ちと怖い。
日本酒の熱燗(大徳利)、ほたるいかの沖漬け、リーダー。至福の時間である。

かぶら寿し。かぶの浅漬けを厚くスライスした間に甘めにしめたブリ(だと思うが)が挟んであって、美味である。
こんな肴を味わいつつ酒を飲み、リーダーで立松和平氏の「知床に生きる」を読む。一昨年の冬に神田で模擬面接をやっていたときに買って、面白くて一気に読み通してしまった本で、自炊してリーダーに入れてあるのだ。
至福の時間を一時間過ごし、へしこ茶漬けで締めて満足してホテルに戻った。
熱い風呂に入り、冷たい水を飲む。さあ明日は思いっきり朝寝しよう。

2012年1月22日日曜日

私は178点でした

正月に帰省した息子に教えてもらったのだが、「経県」というサイトがある。(こちら
説明が面倒なので、サイトからのキャプチャ画像を張り付ける。
・・・というページだそうだ。
このようにして点数をつけて行く。「訪問」と「接地」がちょっと微妙だね。
 
私の結果は178点でありました。
済んだことがあるのが地元・福井県、大学時代を過ごした島根県、大学院時代を過ごした新潟県。地元に戻って社会人になったので、住んだことがあるのは合計3県のみである。
以下、都道府県別に見てみよう。

北海道:4点…SUKIYAKI塾で何度も行っているし、学生時代にも2週間ほど函館の北東にある川汲というところで地表踏査のバイトをした。
青森:4点…2010年にセミナーで宿泊。
岩手:4点…2010年にセミナーで宿泊。
秋田:4点…2010年・2011年にセミナーで宿泊。学生時代にも車に寝泊まりして男鹿半島を巡った。
宮城:4点…2009年~2011年にセミナーで何度が宿泊。学生時代にも学会に出席して宿泊。
山形:4点…学生時代に教授のお供の調査で小国に宿泊。
福島:4点…2011年にセミナーで郡山といわきに宿泊。

茨城:4点…娘が大学にいるので引っ越しで宿泊。また仕事で何泊かしている。
栃木:1点…降り立ったことなし。東北新幹線で通過したのみ。
群馬:2点…上越新幹線が前橋から出ていたことに乗り換えで降り立った。
千葉:4点…息子が大学にいるので引っ越しなどで宿泊。
埼玉:3点…何か所か訪問したことはあるが、泊まってはいないはず。
東京:4点…セミナーで毎年10日以上泊まり、一週間くらいの泊りがけ講習や出張経験もあり、また親戚も多いので子供のころは結構長く滞在していたから、トータル3か月以上宿泊したことがあるのは確実だが、これは「住んだ」とは言わないだろう。
神奈川:4点…セミナー宿泊はないが、横浜に親戚がいて何泊かした。


新潟:5点…大学院の2年間を過ごした。
長野:2点…たぶんSAで休んだことくらいしかない。
山梨:4点…社員旅行で1泊、仕事でトータル5泊くらい。
静岡:4点…学生時代に学会で伊豆~富士と回った。セミナーでも1泊。家族旅行で浜松に1泊。
岐阜:4点…高山や清見で仕事で何度か泊まった。
愛知:4点…セミナーその他で何度か泊まっている。
富山:4点…セミナーその他で何度か。
石川:4点…隣県だが、セミナー、仕事などでトータル5~6泊ではないかと思う。
福井:5点…地元である。

滋賀:4点…隣県だが、本当に泊まったことがあるのか実は少々不安。たしか大津で1泊。
京都:4点…隣県であり、仕事で何度も泊まっている。
三重:4点…仕事で紀伊長島町に何度か宿泊。
奈良:4点…小学生のとき修学旅行に行った。仕事でも奈良市や大和高田市に何泊か。
大阪:4点…トータルすると50日以上泊まっているだろう。
和歌山:4点…白浜に社員旅行で行ったきり。
兵庫:4点…家族旅行で神戸と三木、淡路島に宿泊。2月に姫路に泊まる予定。

鳥取:4点…セミナーで数度。学生時代には宿泊経験なし。
島根:5点…学生時代の4年間を過ごした。
岡山:4点…学生時代に一度、セミナーで一度。
広島:4点…旅行で2度ほど、セミナーでもう何度も。
山口:3点…これまで通過したきりだったが、先日の家族旅行で秋吉台に行った。

香川:4点…セミナーと旅行で。
徳島:4点…セミナーでもう何度か。
松山:4点…セミナーで何度か。
高知:4点…セミナーで何度か。先月はほっと平山に先進地視察で。

福岡:4点…セミナーで何度か。
佐賀:4点…セミナーで数泊。
長崎:0点…ここだけ行ったことないのよ!
大分:4点…セミナーで数泊。
熊本:4点…セミナーで1泊、ただもう飲むだけに1泊。笑。
宮崎:4点…セミナーで数泊。また行きたい。
鹿児島:4点…行ったことがなかったが、昨年ついに訪問。もう一度行きたいところだ。
沖縄:4点…ずっと前に社員旅行で2泊。2009年以降、セミナーでもう何度も。

ということで今後の目標は、
  1. 長崎訪問…目的がなあ…オフ日に旅行でもして泊まるかなあ。
  2. 山口に泊まる…うーん、泊まる理由があまり見つからないが…
  3. 長野を歩く…これも目的が…東京から中央線でゆっくり帰るというのはどうだ?
  4. 群馬を歩く…これは目的がないからしないだろうなあ。
  5. 栃木に降り立ち、さらに歩く…うーん、餃子でも食べに行くか?
  6. 埼玉に泊まる…まずもってしないだろうなあ。
ということになって、あまりどれでも積極的にはランクアップしないだろうなと思えるものばかりでした。
でも長崎には一度行っておきたいなあ。

2012年1月21日土曜日

久々のシカ肉

木曜日のことだけれど、いい天気の中、歯医者に行ったあと2時間ほど空いたので、久々に上根来を見に行ってみた。

積雪50cmくらいだろうか。雪が固く締まっているので、なんとか長靴を履いて山の家のほうへ登って行った。

慎重に進むが、時々ずぼっと雪の中に足が入り、そういうときは膝まで埋もれてしまう。
何とか校庭の端っこまで来たけれど、長靴の中に雪が入り、そろそろ限界。引き返すことにする。

幸いにして、雪が降る前にかぶせておいたブルーシートは健在のようだ。

さらに上へ。冬の間は2世帯しかいないという上根来集落は雪の中である。

畜産団地跡へ行く途中で除雪区間が終わっていた。この先は春まで行くことができないのだ。

さて今日は「アーティスト・イン・レジデンス」に関する補助金申請で日が暮れた。こういうものは難しそうでもとにかく挑戦することが大事だ。
そのあと、N子を誘って食事へ。久々のピッコロ・ソーニョ。
さとるの作った美味いトマトの前菜。

シカ肉。トリュフが合い。さらにイタリアの赤ワインがすごく合う。

デザート。私のようにかわいいデザート。^o^;
女房も加わって(N子とのデートがばれてしまった!って私が呼んだんだけど)ワインをたらふく飲みわいわいと過ごして気持ちよく帰宅。ワインで久々に深く酔った。

2012年1月20日金曜日

オフ日ラブ

3月末以降のセミナー計画が急に動き出した。まあこちらが先走って(声もかけられていないくせに)日程調整を申し出たからなんだけど。
まだ飛行機予約もできない先の話ではあるけれど、タイムスケジュールを考えたり、「せっかくここに行くんだから、ついでにここに行けないかなあ」とか、「あ、この後にあの人に会って久しぶりに飲もう」とか考えるのは楽しい。

鈍行列車で2~3日かけてごとごと移動してみたいなあ、と思う。
見知らぬ駅でふらりと降りてみたいなあ、と思う。
季節外れの旅館でごろごろしてみたいなあ、と思う。
ついでに近所の居酒屋の片隅で一人で本でも読みながら酒を飲んでいたいなあ、と思う。

実際はたいていの場合手痛い失敗をすると思う。
鈍行列車のダイヤの間隔に愕然としながら駅のホームでぼけっと2時間待っていたりするかもしれない。
見知らぬ駅で降りたが最後、旅館も食堂もタクシーもなく、うろうろしてクタクタになって駅に戻ってきたところを今まさに列車が発車してしまいボーゼンとするかもしれない。
季節外れの旅館はほぼ放置プレイ状態になり冷凍食品オンパレードのわびしい食事とわびしい風呂に終わるかもしれない。
近所の居酒屋は地元常連さんの専用店状態で、完全に招かれざる客になるかもしれない。

それでも知らない街を歩いてみたい。どこか遠くへ行きたい。
周りに誰も自分のことを知っている人がいないところで、気ままと寂しさの間を漂ってみたい。
誰でも思う身勝手な願望だよね。

そんな願望の一部だけでも実現したいと思って、1月から3月くらいまでのころは、まだけっこうゆるゆるでスケジュールを組む。
でも4月くらいになると、ゆるゆるスケジュールにあったはずのオフ日がどんどん消えていく。「頼まれると嫌とはいえない」という、あまりにもベタな理由でだ。
オフ日というものは、強い意志と「薄情け」で守りきらないといけないものなのだ、ということを数年かけてやっと理解した。だからその強い意志と薄情けにぜんぜん自身がない私にはオフ日を守ることなどできはしない。
自分のセミナーは開かず、この日はオフにしようと思っていた日に、たまたま誰からもオファーがない、その場合だけ結果的にオフになるという、それだけのことだ。

それはわかっているのだけれど、それでも今の時期は、この空きの期間にあそこに行きたい、ここで3日ほど放浪したい、この日はホテルに籠ろうか…などと考えてニヤニヤする。流れに浮かぶうたかたのごとく刹那いものだとわかっていても。^o^;

2012年1月19日木曜日

マラウィはアフリカ

マラウィのジョウェロとニタからクリスマス&ニューイヤーカードが届いた。ニタのは年末に届いたが、ジョウェロのは今になった。
私からのバースデーカードも、バタバタしていて出すのが年末になってしまったので、きっとかなり遅れて届くんだろうなあ。

ジョウェロは今回はじめて鉛筆じゃなくてサインペンのようなもので絵を描いてきた。サッカー選手のようだ。2個のボールを同時に蹴っているのが愛嬌だが、送ったボールで楽しく遊んでくれているのであれば嬉しい。
チャイルドスポンサーになって3年になるけれど、ちゃんと成長しているんだなあということが絵を通してわかる。
ニタからの絵は5歳の女の子らしい絵だ。女房に見せたら「5歳でこれだけ書けたら上等。頭から手足が出てないもん」とのこと。なるほどね。
女房いわく「きっと利発なしっかりした子なんだと思う」。親でもなんでもないけどちょっと嬉しい。^^

ところで年末にバースデーカードを出すときにエアメールを郵便局に持って行ったときの会話。
私「これエアメールでお願いしますわ」
郵便局員「はぁい。どこ宛てかな。えーと、マ、マラ、マラ…」
「マラウィ!」(放っとくとアブナイ言葉を連呼するからやめさせんとあかん!)
「マラウィ?」
「うん。アフリカ」
「あー、アフリカ。はいはい。…えーと、あれ、おかしいなあ、あらへんなあ」
「え?ないです?」
「うん、アフリカないんや。おかしいなあ」
「…?」
「アフリカ、アフリカ…やっぱりあらへんなあ。なんでやろ」
「…あのー、アフリカって国やないんやけど。マラウィが国の名前なんやけど」
「あ、そぉかぁ。えーと…あー、あったあった。よかったなぁ」
「はぁ…」
もしかしておっさんはボケたのかもしれず、ここは突っ込むべきだったのかもしれないのだが、宇宙の彼方へ飛んでいくような突拍子もないボケかたをされると、もはや突っ込むこともできないということがよくわかりました。^^;

2012年1月18日水曜日

流氷に思ふ

昨日17日、知床にこの冬初めて流氷が接岸したらしい。
ウトロでは「入り江には流氷が張り付き、波打ち際には大きな塊も打ち寄せていた。同地区への接岸は昨冬より2日早く、知床は冬本番を迎えた。」とのこと。
さっそくライブカメラをのぞきにいくと…


おー、沖合に白い帯がくっきりと。漁港の内外にも氷らしきものがふわふわと。流氷だ流氷だ。
知床に流氷を見に行ったのは2年前だ。7月に初めて北海道セミナーをやったときに女房と娘と知床に行き、知床さんに初めて会って、その半年後にもう一度同じメンバーで再訪し、知床さんご一家と一緒に流氷を見に行ったんだった。

でもほんの2年前なんだなあ。あれから派遣講師事業を始めて技術者交流が始まり、SUKIYAKI塾北海道やSUKIYAKI塾沖縄でいごの会ができた。
派遣講師は初年度北海道に3人、沖縄に2人。次年度北海道に4人、沖縄に4人(プラス自腹3人)。さらに東北口頭セミナーに4人。おお、もう17人(自腹除く^^;)だ。
そして今年は東京・名古屋・四国が動き出す。めまぐるしく変わったなあ。「大きく進んだ」と言ってもいいだろうか。
もがき続けてもいっこうに前に進まないこともあると思えば、あれよあれよと思う間にずんずん進んでいくこともある。おそらく(それが結果的にであっても)ニーズとの一致、ということなんだろうなあ。

今日の小浜はいい天気だ。本当に久々のいい天気で、アスファルトが明るい色になった。
こういういい天気の日はやっぱり出かけたくなってくるよね。ずっと雨雪の混じる湿った寒い日が続いただけに。
一足飛びに知床の流氷を見に行きたくなった。極寒の中の露天風呂、最高だったなあ。

…ようやく「二次試験合格法 出願・筆記試験編 2012年度版」が脱稿。
今回はSUKIYAKI塾講師アドバイスは全部やめ、また挿絵も全部カットして、かなり構成を変えた。リニューアルというほどではないけれど、これまでに比べると大改訂だ。
いや~~~疲れた!

2012年1月17日火曜日

たまにはマジメ

昨年12月に谷川俊太郎氏を招いての絵本の会を大成功させた「風夢」の皆さんに昼食にお招きいただいた。なんだか申し訳ないが、意地汚いので喜んでひょこひょこ行ってきた。
イベント当日、
「イベントというものは、それを企画して作り上げた人たちの誠意とか丁寧さとか一生懸命さが伝わり、そして参加者にもうつるものなんだなあ」
と実感したのだが、あのあとたくさん寄せられた手紙などを見せてもらってそのことを再認識した。
イベントでも本でもセミナーでもなんでもそうだと思うけれど、それを作り上げる過程が「出来上がり」に隠しようもなく出てくるということですね。丁寧に作ればそのように、手抜きして作ればそのように。
やっぱり人間の作るものだから、小癪な要領よさなんかよりも誠意なんだなあ。
本当にいい勉強になりました。

ボランティアセンターで少し事務処理をしてから警察へ。安全安心に関する会の幹事会。
5時過ぎに終わったので、ココスに寄ってドリンクバーでコーヒーを飲みながら原稿書き。小浜ではここが一番原稿書きが進むような気がする。
6時半に帰宅して、さらにリビングルームのテーブルで続き。一区切りつけてパソコンを横に置き、同じテーブルで夕食を食べ、片づけて、さらに原稿書き。風呂を張って入り、一息ついてさらに原稿書き。
風夢さんの影響か、我ながらなかなか丁寧に書いた。あと1日か2日だな。予定よりずいぶん遅れているからがんばらないと。

…なんだかけっこう真面目な1日でした。^o^

2012年1月16日月曜日

ブログも積もれば

久々に今日は路面が濡れていなかった。ところどころに水たまりはあるけれど、とにかくアスファルトが黒くない。
金沢(だったかな)では雨も雪も降らない日は今年になってはじめてらしい。小浜ももしかするとそうかもしれない。とにかく今年はいつも濡れている、湿っている、そういう気がする。
太平洋側では乾燥して大変らしいが、本当に日本は表裏でぜんぜん違うんだなあと再認識。

新年度のセミナー予定が動き出した。
例年のパターンなのだが、何件か講師の声掛けをいただいているうちに、「そろそろこちらから日程調整を働きかけたほうがいいな」と思うようになってくる。
とはいえ、声をかけてもらう側の人間のほうから、それも声をかけてくれる前に「このあたりの日程が都合がいいんだけど」などと言うのは、いくらなんでも厚かましいというかゴーマンなようで気が進まない。
かといって声がかかる都度対応していたのでは、結局こちらの調整ができなくなって、あとで無理をお願いしたり、いっそお断りしないといけなくなってしまったりするので、こちらから予定の大枠を先に提示したほうが間違いなく合理的なのだと思うようになってきた。
とはいえ、やはり招いていただく方から日程の話をもちかけるのは気が引けることこの上ないのだけれど。
幸いにしてみなさんこちらの勝手な言い分に合わせていただき、おかげさまでスムーズに調整が進み、本当に感謝している。
言い換えるとどんどんスケジュールが埋まってきているということで、5月~6月の筆記セミナーの行動はだいたい決まってきた感がある。

ところで、毎年似た時期に同じまちに行っていると、交通手段とかタイムスケジュール(到着から出発までの間の、セミナー、まちあるき、飲み会、宿泊の前後関係)について「去年はどうだったっけ」と思うようになってくる。
到着してから食事会をして泊って翌日セミナーをやったのか、到着後すぐにセミナーをして食事宿泊と進んだのか、ということだ。
そういう時にこのブログが役に立つことがわかった。
そのまちに行った日はGoogleカレンダーを見ればすぐにわかるので、その日のブログを読み返すのだ。セミナーはいつも同じことを繰り返してるから内容まで書いてないけれど、だいたいの行動は読み取れるし写真がついてたりする(まあ飲み会の写真が多いんだけど、どこかに見学に行ったりしたらその写真も載っている)から記憶も甦る。
365日休まず(数日後まとめてさかのぼったこともあるけど^^;)日記みたいに書き綴ってきた効果なんだなあ、結局オレはクラウドでデイリー記録をつけてたんだなあ、それも写真がついていたりしてけっこう中身のある日記だなあと、ブログの思いがけない効果に感心した。

2012年1月15日日曜日

ソカツとそば

結局昨夜は3時前まで原稿書きをしていて起床は8時前。結局よく寝たんだかどうなんだかよくわからんぞと思いつつ、なおも未練がましく原稿を書いて10時ギリギリにチェックアウト。
さらにさらに未練がましく福井駅近くのドトールで続きをして、11時半になったので昨夜の八兆屋にまたもや出没してちょっと早めの昼食。
これが必殺福井メシである。ソースかつ丼とおろしそば。越前そばはおろしそばが一般的だが、これは美味い。時々辛味大根を効かせすぎてアヒアヒになりそばの風味が消し飛んでしまっているのもあるが、ここのはいい具合だ。
ソースかつ丼は、なんでも明治初期にかつ丼が生まれた最初はこのソースかつ丼だったのが、今では栃木のあたりとか新潟とか、そしてこの福井とか、離れ小島のように点々と残存するのみとなったそうだ。栃木のものがよく知られているようだけれど、福井にもソースかつ丼はある(というか福井の人は日本を代表するソースかつ丼特産地だと思っている)のだ。

いやあ満足満足と腹をさすりつつ駅の反対側に回り、市電「えちぜん鉄道」こと「えち鉄」に乗って会場へ。
福井市にはえちぜん鉄道2路線と福井鉄道があって、これにJRやバスなども合わせると文句なしにコンパクトシティでもなんでもできるくらいの交通インフラがある。まったくうらやましい限りだが、車に乗る人のほうがずっと多いようで、もったいない話である。

今日も1時から5時までみっちり助成金や補助金の勉強をして、ちょっと頭疲れつつ再びえち鉄で福井駅へ。すぐにJRのホームに上がり、もったいないと思いつつ特急で敦賀へ、敦賀で乗り換えて小浜へ。
車内ではまたも原稿書きにいそしんだ。予定より遅れているのでちょっと焦っているのだ。
小浜駅に止めておいた車で帰宅し、両親もまじえて4人で夕食、腹いっぱいになってごそごそとコタツに潜り込んだらもういけない。体が弛緩状態になってしまって動かないのである。
それでも10時前になんとかコタツを脱出して風呂へ。読書しつつゆっくり入って、さあしゃきんとしたぞと仕事部屋に行くも、やはり自宅は誘惑だらけでいけない。気が付けばミニギターなど弾きつつ時間を過ごしてしまったのでありました。

2012年1月14日土曜日

一人居酒屋を堪能

9時前に名古屋を出発し、特急「しらさぎ」で福井へ。北陸を走る特急は、夜行を除けばこの「しらさぎ」と「サンダーバード」の2つがあって、前者は名古屋、後者は大阪と北陸を結んでいる。だから北陸から名古屋や大阪へ出るにはこれ1本で行けるので楽なのだ。今北陸は新幹線で東のほうから東京につながることに血道をあげているけれど、人の流れは圧倒的に中京・関西とのつながりなのである。

2時間ほどで福井に到着。余計な荷物をホテルに預け、駅の近くで昼食を食べて、さて市電で講習会の会場まで行こうかなと思って駅前に戻ると、案内所に「レンタサイクルが無料」とある。
「ん?」と思って立ち寄ってみると、どうもパイロット事業というか実証実験でやっているようで、アンケートに答えるとタダで貸してくれるようなのだ。
まあよくある「通勤通学自転車」だが、喜んで借りた。
この案内所自体が実証実験のような形で運営されているようで、NPOが中心になって起こしたまちなか助成事業を福井市が受け継いでいるらしい。いいことだなあ。
自転車で快適に会場へ。福井市内を自転車で走ったことがなかったのでいろいろ発見もある。

これは交差点にある風景で、歩行者が信号待ちの間にスコップでひとかきふたかき歩道除雪をするという、雪国ならではの市民互助システムである。面白いでしょう。

会場に着いたのだが、自転車置き場がわからない。看板はあるのだがそこに行っても何もなく、建物の隅に自転車がテキトーに止めてあるだけ。
おかしいなあと思って警備員に
「駐輪場はどこですか」
と聞いたら、きょとんとした顔で
「駐輪場?」
と、そんなこと聞いた人いないぞ的な反応である。外に出て聞くと、くだんの建物の隅にテキトーに駐輪してあるスペースが駐輪場なんだそうな。目印も看板もプレートもないんですけど…^^;
きっとここに自転車で来る人なんていないんだろうなー、車社会なんだなーと思いつつ、よく探すと道路を挟んだ立体駐車場の地下が駐輪場になってるじゃないですか。やれやれと止めたが、ガラガラだった。

1時から5時まで講習会。今日のテーマは補助金・助成金で、非常に参考になった。
結局、会社勤めと個人事業との「三足のわらじ」でNPOをやっているせいか、ここのところ、つまり事業化の部分でオレはぜんぜんダメだなあと再認識した次第。
5時過ぎに外に出ると、幸いなことに雨や雪にはなっていなかった。北陸の冬の天気はめまぐるしく変わるので、たまたま昼間がいい天気だったからといって自転車で来たのは失敗だったかなあと不安だったのよ。

福井駅に戻り、自転車を返して、とりあえずほっとしたかったので駅ビルの「八兆屋」へ。ここは美味しいので好きなのだ。

カウンター席の一番端に一人で座って、寒ブリその他の刺身をつまみながら燗酒をゆったりと飲みつつ、Readerで読書。
そうです!久々の「一人居酒屋」を堪能したのであります。いやあ気持ちいいですなあ。

手前は大ぶりのアジを能登の魚醤「いしる」で焼いたもの。一夜干しかな。ちょうどいい油の乗り具合の身がほっくりとして、いしるの豊かな風味と混じってうまいううまい。
奥はへしこの炙り。若狭の名産を福井で食べなくても、と思わないでもないが、ここのへしこは少し発酵が浅いものを使っているのか塩抜きしているのか塩辛さが抑え目で、それがあぶると香ばしく、大根おろしと一緒に食べると燗酒と実に合うのだ。
本当はもっとチビチビ酒を飲み、ゆっくり読書を楽しみたいのだが、肴がうまいとついつい箸が進み、酒も進む。

2合もない徳利だったが、肴をひととおり食べて腹も少し落ち着いたので店を出た。
時計を見るとまだ午後6時台じゃないか。なんてことだこんな時間から居酒屋で燗酒を飲んで気持ちよくなってしまった。
駅ビルの中にある「8番ラーメン」で締めて、ホテルへチェックイン。
あまり飲んでいないがふわんと気持ちよく、そのまま寝てしまった。たぶん7時半くらいだったんじゃなかろうか。
10時半ごろに目が覚めた。原稿仕事をしないといけないので風呂に入って目を覚まして今に至る。

名古屋からの道すがら読んだ週刊誌に「仕事のあとの軽くイッパイは、幸福感につながる物質の分泌を促す」みたいなことが書いてあったが、今日はそうだったんじゃないかなと思う。
6時とか7時から飲むことはよくあるけれど、いつも「イッパイ」が「一杯」じゃなくて「いっぱい」(たくさん)になるから、終わったらもう夜中だし帰ってから落ち着いて何かをするなんてレベルの酔い方じゃないし、結局楽しいのは楽しいんだけれど、「しずかにしみじみ幸せ」ではないわな。
今日は軽くイッパイで終わったし、うまいものを食えたし、何より静かに自分の時間を過ごせた。
一人で飲んでるのは私しかいなかったから、周りの人にはもしかすると「友達のいないさびしい人生を送っている人」に見えたかもしれないけれど、なんのなんの本人は酒と肴と本と時間を楽しんでいたのですよ。
やっぱり「一人居酒屋」いいなあ。またやろう。