2011年12月12日月曜日

冬間近の上根来

上根来山の家の屋根の補修をした。
本当は割れている瓦を入れ替える予定だったのだが、予備の瓦がほとんどないことがわかり、飛散が激しい棟瓦部分にブルーシートをかけて冬をしのぐのみとした。
屋根には雪が積もり始めている。もう冬が来ているのだ。

ユニックでブルーシートを上げる。
久々にユニックを使った。笑。
ひとまず棟瓦のカバー終了。
とりあえず春まで持ってくれれば。
なんだかこの夏以来一段と雨漏りがひどくなっているように感じる。雨漏りの数も漏れ方も天井の染みもひどくなっている。
思った以上に、そして加速度的に建物の痛みが進行しているようだ。
もしかしたらこの活動を始めるのが1年か2年遅かったのかもしれない。悲しいことだけれど。

持参のカセットコンロで「鵜の瀬」で汲んできた水を沸かしてカップ麺を作り、コンビニおにぎりとともに食べたあと、畜産団地にブロックを取りに行った。

山はもう雪化粧しているし、畜産団地の道端には雪が積もっている。種子を飛ばした後のススキが寒そうに揺れている。これからここは寒くて寂しい冬に向かう。
ここに住んでいた仙人は先月亡くなった。癌であった。
仙人のいろんな調度類はお兄さんが片付けられた。収集していた古民具類は山の家にとりあえず運んだ。大量の薪は山の家に運ぶとともに薪ストーブやピザ窯を持っている人たちに分けた。
まだ少なくない量の廃材や薪になる前の原木、運びきれなかった薪が残っていたが、仙人の住んでいた空間はがらんとしていた。「誰かがここで何かをしている」空気はもう畜産団地にはなかった。

朽ち果てようとしている山の家、空虚な空間になった畜産団地、それらが雪の下に埋もれていこうとしている。我々はこれからこの上根来でどうしていくのか、冬の間に考えないといけないな。

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