窓を開けてみれば、やっぱりなあという感じで雨である。それも本降りの雨である。
バスターミナルは近いのだが、この降りでは歩いて行くとずぶぬれになりそうなので、旅の終わりにちょっとフンパツということでタクシーで空港まで行くことにした。
タクシーに乗ってしばらく行ったあたり(9時半ごろ)から土砂降りになってきた。
カメラのピントがタクシーの窓に合ってしまっているのだが、その向こうで水路からオウド色の水が吹き出しているのがおわかりだろうか。冠水している箇所もある中を水しぶきをあげてタクシーは空港にひた走る。こんな雨は久しぶりだというタクシー運ちゃんの話に、聞こえないように小さく小さく「すまん」とつぶやいた。
石垣島空港に到着。ANA側の玄関(3つある玄関の左側)を入って正面にあるエスカレーターの裏側に、スタッフ用かと思うようなガラス戸で仕切られた廊下がある。この奥にある「ゆうなパーラー」で朝飯がわりの八重山そばを食った。那覇空港の空港食堂みたいな場所で、穴場である。
離陸は15分遅れた。雨風のせいではなく、使用機体の到着遅れが原因である。窓の外は本格的な雨。どうも知らないうちに(昨夜飲んでるうちに?)台風が近くで発生したらしい。
離陸直後はまだ下界が見えていたが、すぐに雲の中に突入。機体もよく揺れる。
それでもしばらく飛ぶと雲が切れてきた。やがて那覇空港が近くなったが、離発着便の混雑で降りられず、ぐるぐる回り始めた。
ようやく着陸態勢に入った。海はけっこう波が高そうだ。すごろくさんやゆんたさんは海上で調査をしているはずだが、大丈夫だろうか。お天気オーラを送ろうかとも思ったが、かえって海神を呼び覚ましそうな気もするのでやめておいた。
結局50分ほども遅れて那覇空港到着。まったく那覇空港は完全に飽和状態で、早朝や夜でもない限り、遅延は当たり前になっている。
昼食は1階の「琉風」で沖縄そば。と言いながら、この麺は八重山そばではないのか?まあとにかく朝も昼も同じようなものばかり食べた。それでも沖縄そばに飽きたことがないんだけどね。
那覇発伊丹行きの塔乗は案の定15分遅れ。ところが滑走路に向かう途中で飛行機が止まってしまった。滑走路が空くのを待っているというのだ。
結局、当初ダイヤでは15時5分発が15時20分発になり、実際に離陸したのは15時40分過ぎ。30分以上の遅れである。
まったくもって那覇空港に関わる飛行機は30分以上の遅れはザラという状態になってしまっている。
私は石垣-那覇便と那覇-伊丹便の間には2時間、伊丹到着からJR乗り換えまでには1時間の余裕をみてあったので、乗り遅れたり走ったりすることはなかったが、予定の交通機関に遅れてしまった人は多かったようだ。
「那覇空港をなめちゃいかんよ」と心の中で思った。
定時制世界一の日本の航空会社をもってしても、那覇空港の混雑だけはどうすることもできないのである。およそ日本の空港とは思えない事態ではあるが、沖合の滑走路が早くできることを祈るばかりである。
旅の終わりにまたもフンパツしてグリーン車に乗った。ゆったりとアームレストに足を乗せ、水割りをチビチビやりつつ電子ブックを読んで敦賀まで1時間半ほどゆったりと過ごした。
敦賀駅でも40分ほど時間があるので、「あまの」でキツネウドンを食って遅い夕飯。朝からずっと麺類ばかりだなあと思いつつ、関西味のウドンもやっぱりうまいよなあと再認識。
いつものようにガラガラ車両で4人掛け席に足を投げ出してPC仕事をしつつ小浜へ。
小浜着は21:11。石垣島のホテルを出てからちょうど12時間たっていた。
今回の台風13号、マーロウだかマロンだか知らないが、宮古のあたりで発生している。昨日の昼はまだ台風がなかったのに今日はもう台風がすぐ近くにいるというのはオソロシイことである。
でもこれじゃあまた石西礁湖の海水はかき混ぜられないのだろうから、サンゴ白化は進むのかなあ。そういえばaoさんが「台風が来ないとハチの巣が落ちないんでハチが大量発生して現場作業が危なくて仕方がない」と言っていた。台風は来ない方がいいのだろうけれど、来なければ来ないでまたいろいろと問題が起るのだ。
ところでこの台風、また東北から北海道を狙っているではないか。いつも来る台風が来なくて困っているところがあれば、滅多に来ないはずの台風が次々やってきて大変な目にあっているところもある。本当に自然の歯車というのはちょっとでも狂うと大変なのだ。
カラオケの選曲を間違えちゃいましたね(笑)
返信削除あの船長さんの海象を読む目が冴えまくり、なんとか無事に調査を完了することができました。
あの天気の中で…それは何よりです。船長さん、さすがですね~
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