ついでに、以前に家族旅行で行ったものの雨にたたられた竹富島にもリベンジすることにした。
石垣市はいい天気である。9時過ぎの離島フェリー高速船で小浜島へ。所要時間は40分くらい。
レンタカーを借りた。簡単な手続き、傷チェックなどなし、ガソリン代込みで満タン返し不要、キーつけっぱなしでおいてある車に乗って勝手に出ていくという離島方式にもう慣れてきた。
隆起サンゴ礁の平坦地形にさとうきび畑が広がり、すれ違う車はほとんどなし。これも「離島風景」で、心がゆるーくなっていくのがわかる。向こうに見えるのは大岳。まずはここに登る。
まじかと驚く急階段。早速汗を噴き出させながらも、なんとか頂上へ。
頂上から東を見れば石垣島が見える。左手には嘉弥真島という小さな無人島(レストハウスがあって、シュノーケリングやスキューバダイビングができるらしい)。
西を見れば西表島が近く見える。緑濃い深い森が思い出される。また行きたい。
そして南(南東かな)を見れば、黒島がぺたんと見える。
石垣島から西表島のあたりは、石西礁湖と呼ばれる国内最大のサンゴ礁で、小浜島はこの礁湖のまんなかあたりにあって島々に囲まれているわけだ。
島の西側にあるマングローブ林。壮観である。
ちょうど満潮時間帯のようで、ヒルギ林に入っていくことはできなかったが、小魚や貝が動き回っていた。ヒルギ林、好きなんだよね。
島の西端、細崎(くぶざき)に行くと、もう目の前に西表島が。
島の真ん中あたりに集落があるのだが、そこから東にさとうきび畑の中を延びる「シュガーロード」。NHK「ちゅらさん」で有名になった道路らしい。
小浜島のガイドマップなどには、このシュガーロードをはじめ、「ちゅらさん○○」という名の付いたところがいくつかあって、ロケ地などもいろいろと書いてあるのだが、私は申し訳ないけれどあまり関心がない。そういったものよりも自然や文化や人の営みのほうに興味がある。
で、このシュガーロードは、これも申し訳ないけれど「ふーん」程度。よくある直線道路という感じ。これが電柱もなくてさとうきび畑にみっしりと挟まれていれば、「おおっ」と思うかもしれないが。
小浜小学校・中学校。さすがに「小浜小学校」というプレートを見ると「おっ」と思う。
草地にはよく山羊がつながれていて、せっせと草刈りをしている。
牧場もいくつかあるようで、牛小屋や牧草ロールもよく目にする。さとうきび畑、牧場、山羊、マングローブ、そしてビーチ。こういった中でぼーっとするのは本当に魅力的な話だ。もちろん私は半日もそんなことをできない人間だけど。
昼食は食堂でそばを。八重山そばだがかまぼこは入っていなかった。味は薄めに、ダシはしっかり。沖縄のそばは、西日本の人間の舌に合う味だ。
ところでこの麺、八重山そばにしては太いというか平たい気が。
満足して2時前のフェリーで竹富島へ。竹富島は山がぜんぜんない、ぺたーんとした島だ。
空模様がだんだんアヤシクなってくる中、どうにか「雨の降っていない竹富島の風景」を見ることができた。
ただ、月曜日だというのにこの観光客の多さはどうしたことだろう。カフェの駐輪場は学校の駐輪場みたいになっているし、道のど真ん中で迷って立ち止まっている牛じゃなかったおばさんはいるし、一昔前は「かわいー」今は「やばーい」以外の感嘆詞を持たないおバカ女子大生的集団はいるし、まあともかく騒々しい。小浜島との落差にちょっと驚く。
クスクムイ(小城盛)。先島諸島火番盛のひとつである。外国船の渡来などを監視してのろしを上げて琉球政府に知らせるための遠見台で、波照間島にもコート盛があった。観光客はだーれもいなかったけれど、私はこういうものによほど興味がある。
竹富に着いてから、何度か雨がパラパラ来ていたが、ふと見上げると大きな灰色の雲がのしかかってきていた。女子大生よろしく「やばーい」と言いながら自転車を必死でこいでレンタサイクル店へ。雨が本降りになる直前に軒下に逃げ込んだ。
天気も悪くなったし、騒々しいのにもちょっと辟易していたので、まだ1時間しかたっていないけど早々に自転車を返して石垣島に戻ることにした。
帰りのフェリーは満席どころか乗り切れない人が次便に回されていた。
4時過ぎに石垣島離島ターミナル到着。ホテルに戻って、汗と雨でぐずぐずになった服を乾かし、一休みしてから夕食会場(ほとんど隣の建物)へ。今日はすごろくさん、ゆんたさんがサンゴ礁の白化調査の仕事で石垣島に来ているので、お二人とそれぞれの会社の人が、そして調査船の船長さんとご一緒させていただくことになっている。
いつものようにオリオンビールと島食材で初め、船長さんお勧めのミミジャーの煮付けが出た。これはやわらかくふんわりした優しい味でうまい。
昨夜に引き続き「銀」へ。たっぷりのつまみを出していただき、飲み語らい歌い、楽しく過ごした。
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