2016年7月6日水曜日

ラストスパート!

筆記試験が迫ってくると、遅まきながらエンジンがかかる人がいる。
ただ、単なる知識問題ならともかく考察問題は、一朝一夕ではいい答案は書けるようにならないから、ずっとコツコツ積み上げてきた人に比べるべくもないような答案になってしまう。
その一方でも多くの人は、これまでの取り組みがちゃんと形になってきて、実にしっかりした答案を作ってくる。
こういうのを見ていると、やっぱり努力は嘘をつかないなあと思う。
その努力はやはりがんばった時間の積み重ねだ。そしてその時間は、受験のために使った時間だけでなく、これまでの人生の時間の積み重ねだ。

たとえば文章力。正しい日本語を書ける力。これはもう子どもの頃から正しい日本語をどれくらい読んできたかの積み重ねだったりするから、今さら数ヶ月でどうこうできるものではない。
実はこれが添削していて一番困る。いくら何でも大の大人を相手にして、てにをはの使い方を教える気にはならない。以前は何か教室みたいなものにでも入って正しい日本語が書けるようになってくれとコメントしたりもしたけれど、まあ無駄なコメントだなと思っていた。だから最近はしていない。文章がおかしいことは指摘するが、こればかりはどうすればいいかをアドバイスようなものではないと思うようになった。

本当に、択一問題だけならまだしも、記述問題というのは、文章力や論理構成力などなど、子どもの頃から今までの人生の積み上げが試される、とてもとても厳しい試験だと思う。
それでも、そんな壁を乗り越えて、あなたの真剣な努力はきっと伝わる。
だからあと少し、息切れせずがんばってほしい。

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