「雪の市民会議」が勝山市で開催された。全国各地、といってもテーマがテーマだから東日本でずっと開催されていたものだが、今回北陸初開催となった。
プログラムの中にリレートークがあり、上根来雪室プロジェクトを紹介するということで、市職員の2人と上根来区長さんの4人で行ってきた。
基調講演は奈良の氷室神社宮司さん。東アジアからせいぜい東南アジアしか知らない飛鳥奈良時代の日本にとってダントツの文明国であった中国の都市造成や制度から何から何までコピーしようとしていた中で氷室も作られたというお話はとても興味深かった。
リレートークでは例によって何事かほざき、早々に役目を終えてもう心は飲み会に飛んでいた。
会場では先進地・新潟の雪室産品が並ぶ。ここまでならずともいいから、上根来もせめて何品か雪室ブランドで売れるようになればなあ。
圧巻は各地から持ち寄られた雪室貯蔵酒。日本酒を中心に焼酎やワイン。4合ビンが並ぶ中、右端にどかんと置かれている一升ビンが小浜市提供の岳颪(やまおろし)。
勝山市の雪室から持ってきた雪で冷やし、さらに雪室の中に置いていった桜の枝を刺してあるのだが、つぼみの状態で雪室に入れてあったのが、ここに持ってきたとたんに咲いたらしい。すげえなあ。
おつまみコーナーの最前線に置いていただいた低塩へしこ。なぜか注目の的になっており、カンパイ直後からみなさんどんどん取っていく。極めて好評で嬉しい限り。
ハムとサーモン。様々な食材が雪室貯蔵されているんだなあとオドロキ。
豚肉がうまい。もちろん雪室貯蔵肉と一般の肉を食べ比べているわけではないのだけれど、「雪室貯蔵」というストーリーは、たとえば「お酒が劣化してアセトアルデヒドが生成するのが抑制されてまろやかな味になる」というように合理的な説明であればあるほど「調味料」になるのだなと実感。
お米もあった。1kgパック。凍る直前の温度の中でデンプンが糖化してもっちり甘くなるのだそうだ。米に関しては小浜に百笑たけしあり。次の雪室ではきっと雪室米に取り組んでくれるだろう。
ふと見ればわが低塩へしこはすっかり空になっていた。始まってまだ30分なのだが。
へしこの味に慣れ親しんだ人には低塩である分だけ物足りないようだが、そうでない人には極めて好評で、雪室食材の主力商品として自信を深めた。これはぜひ本気で取り組まないと。
午後8時にお開き。全国各地から来た人たちはこれから一泊だからたぶんまだまだ飲むのだろうけれど、小浜まで帰る我々は一足先にお暇した。
酔い醒ましのアイスを食べて、高知以来お気に入りのソルティーライチを飲んで、帰路はほとんど寝ていた。^o^;
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