先月末に「窯立て」(炭焼き窯の中に炭にする木を立てて並べることをいう)した炭焼き窯に火を付ける「窯入れ」である。
入り口を石と山土を練ったもので 半分ほどふさぎ、太い薪と短い薪を並べる。
焚き付けを入れていよいよ着火。窯入れの始まりである。このとき午前11時。
徐々に入り口を石と練った山土で塞いでいく。
Kさんのお父さんからけしが炭焼き技術を伝承してもらっている…はずなのだが、これといった説明なしにただ体を動かすお師匠さんを間近で見て技術を身につけるというか盗む。もうじれったいくらいの昔ながらの師弟関係的技術継承の姿である。
窯の中に火が回ったころあいをみて、入り口をおおむね塞ぐ。ブロックは最後に残す穴なのかな?お師匠さん何も言わないのでわからないが。
午後6時過ぎ、今日の作業は終了。いやあ疲れた…のだが、御年84歳もしくは85歳のお師匠さんはもっとお疲れ。本当にありがとうございました。これ1回でなんとか継承したい。
最初は3日間は「寝ずの番」だと聞いていたので、今日はゲストハウスに泊まるつもりで用意してきたが、明日少し作業をすればもう炭が焼けるまでは放っておけるそうだ。
ほっとして煙臭い体で山を下りた。
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