2013年1月18日金曜日

次へ、という気持ち

息子がこの春から千葉県のとある市役所に就職する。ここまで長かったなあという感慨以上に、親の後をチョコチョコついてきていたあの小さな男の子が、進路も新しい住居も自分で決めて、精神的には親の庇護を必要としなくなっていることに頼もしさと寂しさと月日の流れを感じた。
娘も高校時代に決断した進路を貫いて今遠い地で大学生をやっているが、悩んだり笑ったりがんばったりくじけたりしながら、いまだモラトリアムの中で一人の独立した自分を作ろうとしている。

子どもたちが確かに成長しつつある中、自分はというと、この2年ほどNPO活動でも若い人にいかにしてのびのびとやってもらうかに心を砕いている。自分がやりたいことをやるのではなく、いかにして若い人たちのやりたいことを実現するかを考えている。

SUKIYAKI塾もそうかもしれないなあ。こちらは必ずしも「若手」というわけではないのだけれど、とにかく私が一人で、というか自分の思いだけを「燃料」にして、たとえ一人ででもやっていけばいいやと思って始めたことが、本当に大きく大きく広がっている。私一人では絶対にできなかったし思い付きもしなかったことがいくつも実現している。
そしてそれを「まかせ切っていこう」とする自分がいるわけですね。それぞれの人たちの思いや個性を発揮してもらうことが一番大事に思えて、オピニオンリーダーではなく「呼ばれたら行くというだけの講師」になろうとしている。
べったりじゃなく、でも投げ出すのでもなく、本当に距離感が難しいんだけれど。

これって世代交代ってやつなのかな?少なくともSUKIYAKI塾はおっさんの集合体みたいなところがあるから(なんだか加齢とともに活動の中での「飲むこと」のウェイトが重くなっていくような気がする)世代交代とはちょっと違うのかもしれないけれど、それでも若い技術者が入ってくれるととても嬉しいから、それを期待しているのではないかと思う。
表面に出てくるような部分では何の意識もしていないのに、何かが自分をそうさせているようだ。深層心理ってやつかな?
面白いものだなあと思う。

今日は警察協助員会の新年会でありました。会場はまたしても阿納の民宿(ひこそうとは別の店)。毎週ふぐ食ってヒレ酒飲んでるこの贅沢よ。
でもさすがは小浜、舟盛のコリコリ刺身(ヒラメまるごと~)にてっさに唐揚に煮魚に茶碗蒸しにぷりぷりのカキに蟹鍋に雑炊で〆て6,000円ポッキリっす。ちなみにひこそうもてっさ・てっちり・ふぐ唐揚・煮魚・茶碗蒸し・カキ・雑炊で同じ値段で~す。ヒレ酒とかは別になるけどね。
いやあ、楽しく飲みました。

3 件のコメント:

  1. 積上げてきたものを継承することは大切ですし、難しいことですね。
    小職も子供が巣立った今、仕事を含めスキルの継承は責務だと思っています。
    そんな思いから、一時的に代表を仰せつかりました。

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  2. カチナノリ2013年1月19日 22:13

    私も息子二人が社会人になっています。すでに長男の同級生が会社に入っていて部署は違いますが、土木技術者なのでよく話をしているという状況です。
    何が変わったかと言うと、たまに一緒に飲むときに共通の話題ができたかな、というところでしょうか。私の現在の部署は22から33歳までの職員が8人中6人と、息子・娘と仕事していると一緒なのです。スキルを伝達し人材育成をしなければならないのですが、急務で繁忙な職場では非常に困難であって、本当にOJTしかできない、それも満足にできないので、成果を求めると自分でやってしまう。というジレンマの毎日ですが、笑いのある職場だけは持ち続けています。子どもたちも組織の環境に左右されて、ストレスが悪影響を及ぼさないだろうか、が心配です。若干一名4ヶ月休みとって、今は復帰しましたが、これも私の成長の過程だと思っています。
    まだまだ、色々親と子の関係は続きますよ。

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  3. 諸先輩方のコメントありがとうございます。
    そうですね。血のつながっていない「子供たち」に引き継いでいきたいですね。

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