2012年1月20日金曜日

オフ日ラブ

3月末以降のセミナー計画が急に動き出した。まあこちらが先走って(声もかけられていないくせに)日程調整を申し出たからなんだけど。
まだ飛行機予約もできない先の話ではあるけれど、タイムスケジュールを考えたり、「せっかくここに行くんだから、ついでにここに行けないかなあ」とか、「あ、この後にあの人に会って久しぶりに飲もう」とか考えるのは楽しい。

鈍行列車で2~3日かけてごとごと移動してみたいなあ、と思う。
見知らぬ駅でふらりと降りてみたいなあ、と思う。
季節外れの旅館でごろごろしてみたいなあ、と思う。
ついでに近所の居酒屋の片隅で一人で本でも読みながら酒を飲んでいたいなあ、と思う。

実際はたいていの場合手痛い失敗をすると思う。
鈍行列車のダイヤの間隔に愕然としながら駅のホームでぼけっと2時間待っていたりするかもしれない。
見知らぬ駅で降りたが最後、旅館も食堂もタクシーもなく、うろうろしてクタクタになって駅に戻ってきたところを今まさに列車が発車してしまいボーゼンとするかもしれない。
季節外れの旅館はほぼ放置プレイ状態になり冷凍食品オンパレードのわびしい食事とわびしい風呂に終わるかもしれない。
近所の居酒屋は地元常連さんの専用店状態で、完全に招かれざる客になるかもしれない。

それでも知らない街を歩いてみたい。どこか遠くへ行きたい。
周りに誰も自分のことを知っている人がいないところで、気ままと寂しさの間を漂ってみたい。
誰でも思う身勝手な願望だよね。

そんな願望の一部だけでも実現したいと思って、1月から3月くらいまでのころは、まだけっこうゆるゆるでスケジュールを組む。
でも4月くらいになると、ゆるゆるスケジュールにあったはずのオフ日がどんどん消えていく。「頼まれると嫌とはいえない」という、あまりにもベタな理由でだ。
オフ日というものは、強い意志と「薄情け」で守りきらないといけないものなのだ、ということを数年かけてやっと理解した。だからその強い意志と薄情けにぜんぜん自身がない私にはオフ日を守ることなどできはしない。
自分のセミナーは開かず、この日はオフにしようと思っていた日に、たまたま誰からもオファーがない、その場合だけ結果的にオフになるという、それだけのことだ。

それはわかっているのだけれど、それでも今の時期は、この空きの期間にあそこに行きたい、ここで3日ほど放浪したい、この日はホテルに籠ろうか…などと考えてニヤニヤする。流れに浮かぶうたかたのごとく刹那いものだとわかっていても。^o^;

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