数件が土地を提供したようだが、全部寄付である。私は仕事柄「で、なんぼやねん」と目の色を変える人、買い上げてもらう土地を少しでも多く見積もらせようと「ここもウチの土地!」と強弁する人をいっぱい見てきたので、「へえ、みんな寄付しはるんや」と新鮮だった。まあ地元要望ということもあるのだろうが。
見るも無残に橋の半分が流されてひっくり返って対岸に引っかかっている。
この橋は「飛川橋」というのだが、みんなは「しょんべん橋」と呼んでいあ。「しょんべん程度の出水でも流されてしまう橋」という意味らしいが、まさか本当に流されてしまうとは。
この橋のちょっとだけ上流に河原が広くなったところがあり、対岸には岩場がある。このてっぺんは平らになっていて、夏になるとここからよく子どもが飛び込んで遊ぶ。息子も小学生のころ飛び込んでいた。
昔はここに橋がかかっていて(これに通じる道路の幅からいって、車は絶対に通れない人道橋だったろう)、出水のたびに流されるので、こちら側の岸の大きな木にワイヤーでくくりつけてあって、流されてもそのあたりに引っかかっているようにし、出水が収まったら引いてきてもとに戻していた、そしてそれは区長の仕事だったというトンデモナイ話を立会いの時に地元の人に聞いた。まじか。それこそ「しょんべん橋」やんか。てか、何なんだそのフレキシブルさは。いやそうじゃなくて、区長どんだけ大変やねん。
ここは川が左にカーブしているので、対岸の岩場のほうが攻撃斜面になって、こちら側に土砂が堆積する構造になっているから、出水時にどっさり堆積して河積が狭くなると同時に対岸側に流れが集中して、橋の向こう側の桁を吹っ飛ばしてしまったのかなあと思った。
ともあれ、今度はちょとやそっとでは流されない橋になるだろう。それでもみんなは「しょんべん橋」と言うんだろうか。
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