毎日移動していると、朝目覚めたときにいる場所がわからなくなることがある。おまけにベッドの位置も部屋の右側だったり左側だったりするので、「あれ、ここどこだっけ」と寝ぼけながらベッドから降りようとして壁に当たってしまうこともある。
まあ今朝はそういう朝だったわけですね。笑。
ホテルの朝食は9時までなので準備していると部屋の電話が鳴り、フロントのお兄さんが「朝食時間9時までですが」と言う。確かにもう8時45分だが、学校の先生の「5分前行動」より厳しい。
会場に行くと客は私一人。早く片付けたかったわけね。
どんどん料理が片付けられていく中で落ち着かない朝食をとり、地下鉄で空港へ。出発の1時間ほど前に着いたので、空港内のスタバでチャイラテを飲んで時間をすごす。ここは電源があるので助かる。
11時30分ごろに福岡空港を離陸。2時間かけて新千歳空港まで本州をまたいでいく。福岡から韓国や中国にいくよりよほど遠いところまで飛んでいくのだからこれくらいはかかるよな。
山口と広島の間あたりから中国地方を斜めに横切って日本海に出て、鳥取の海岸線が徐々に遠ざかっていく。
しばらくするとまた海岸線が見えてきた。石川県だ。凹凸のないのっぺりした海岸、邑知低地帯(金沢の北から七尾に抜ける、地溝状の低地)、そして遠く雪を頂いた白山連峰がはっきり見える。(写真では窓にピントが合ってしまったようでぼんやりしているが、肉眼でははっきり見えた)
残念なことにわが小浜市あたりは遠すぎて見えなかったようだ。まあ日本海側で一番へこんだところだから。
ふと機内表示を見ると、高度は12,000mほど、速度は1,000km/hほどであるという。なんかどちらも実感できない数字だ。
佐渡島上空を通過したようだが雲で何も見えない。
さらにしばらくすると、また凹凸のないのっぺりした海岸が見えてきた。秋田のあたりのようだ。
こうして見ると本州の日本海側というのはのっぺりした海岸が本当に多い。リアス式海岸は若狭湾と島根半島くらいかな。
このあたりから白く雪をかぶった山や畑、ゴルフ場などが目につくようになってくる。
青森市上空を通過して陸奥湾へ。ぼんやり見える下北半島はちょっとびっくりするほどでかく、長々と横たわっている。
恐山と思わしきものが眼下に見える。あんな青々とした湖があったんだっけ。
田畑は真っ白になっている。うーむ、すでに冬なんだ。
カッターシャツの上にジャケットをはおっただけで生活していたが、いよいよセーターの出番のようだ。札幌のホテルにコートを送っておいたのは正解だった。
津軽海峡に出て、北海道が近づくと一面の雲になってきた。飛行機も高度を下げ、スピードも落ちてきた。
そろそろ写真撮影も終わりだな。LooxUを閉じるとしよう。
千歳の大地が近づく。北海道に飛行機で来るのは5回目(学生時代にフェリーで一度来ている)だが、いつもまずは女満別に下りていたので、千歳に下りるのははじめてだ。あ、違うな。5月に来たときに女満別から千歳に恐怖の3人がけドラム缶飛行機で来ているから2回目か。しかしあの時は夜だったから、この光景を見るのは初めてだ。
「北海道に来るときはまず女満別に下りること」という「SUKIYAKI塾のオキテ」を今回破ってしまった。すまん、知床ラブさん。
1時10分すぎに着陸。ふうん、実質飛んでいたのは1時間40分ほどか。
気温6度。青森のように雪が積もってはいないが、やはり寒い。ファー付きコードを着ている人の多さに驚く。九州と光景違いすぎ。
昼食を食べていないが、札幌でdesuranさんが待っているのでのんびりしてはいられない。
札幌に向かう「快速エアポート」に直行して、札幌駅へ。札幌駅前は、庇の下に雪が残っていた。
desuranさんとおちあって、とりあえずホテルにチェックイン。すぐに東京から送っておいたコートを着てdesuranさんの会社へ。写真は駐車場での光景。濡れた地面にへばりつく枯葉とアイスシャーベット。冬にやってきたんだなあ。
何事か漫談をして、模擬面接をして、食事。「広島の牡蠣がなんぼのもんじゃい」とばかりに厚岸の牡蠣が言えば、刺身皿の上で毛ガニが「どははは」と笑い、「脂ののり方が違うのよん」とホッケがしなを作る。
北海道の地酒と焼酎をあおりつつ海の幸を満喫して外に出れば、ススキノの明かりの向こうに「お~いお~い北海道~」が流れていた。
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