2019年10月4日金曜日

湿っぽく塩辛い風

北風が吹いて、涼しいを通り越して少々肌寒いくらいだ。

久々に上根来に行ってみた。さすがにもうすっかり秋の気配である。

ナツメは今年も丸々とした実がたわわに実っている。10個ほど食べてみたが、やっぱり素朴で美味しい。

小浜に戻り、口述添削でもするべいと浜に出てみると、なんですかこれはというような荒れ模様。時々潮のしぶきが飛んでくる。

こういうときは波打ち際にカモメが大集合する。子どものころから見ている景色だけれど、なぜこうなるのかは知らない。よく見ると波打ち際で何かを取っているように見えるので、海が荒れて波が打ち寄せると、何か餌になるようなものが打ち上げられるのかもしれない。
時に風速20mを越えていると思われるような突風が吹く。こうして荒々しい北風を体に受けていると、中学生のころを思い出す。私の母校である小浜中学校は上の写真にも写っている松並木のところにグラウンドがあって、私が在籍していたころは波返しの外側にもグラウンドより広いくらいの浜があって、部活はグラウンドと浜に分かれて練習をしていた。
いろんな時にグラウンドと浜を行き来していたが、秋が深まってくると、体を海の方に傾けていないといけないような強風がよく吹いた。細かい細かい波しぶきが混じった、湿度の高い風だ。しばらくすると顔中がしょっぱくなった。
あの湿っぽく塩辛い風をなつかしもうとするのだが、今はメガネをしていてすぐに曇ってしまうし、何よりスマホによくない。
生身の体だけで走り回っていた時代を懐かしみつつ、ほうほうの体で家路につくじいじなのでありました。

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