2015年9月8日火曜日

芦原温泉で〆

朝食付きのプランで泊ったため、これに合わせて起きなければいけない。朝寝を決め込みたかったのだが、しぶしぶ起きた。

何とももわんとした野沢温泉の朝の風景である。気温はさすがに涼しいが湿気が多い。

さすがは旅館で、正しい朝食である。しかしおひつでご飯を供されると、残せない世代なものだからついつい無理して食べてしまう。朝からご飯たっぷり2膳はきつい。

チェックアウトしてバス停まで歩いて行く途中、何やら結界らしきものがあるなあと思っていたら、ちょうど今日の夕方から祭礼が始まるらしい。

あちらこちらで祭礼準備に忙しそうだった。この地方も秋は祭礼シーズンなのだろうか。

バスで飯山駅へ。3月に新幹線が開業したばかりの真新しい駅のまわりは、まだ開発がぜんぜん追いついていないようで、食事もままならなそうだ。いずれホテルや土産物屋などが建ち並んでいくのだろうか。いやもしかしたらそういう時代は過ぎたのだろうか。これからどうなっていくか気になるところだ。

新幹線のホームに立つと、工事関係者数人以外だ~~~れもいない。乗るの俺だけ?とびびったけれど、ホーム上の待合室に老夫婦1組と母子1組がいた。ってそれだけかい!

閑散としたホームに「はくたか」が滑り込んでくる。結局乗ったのは5人だけだったが、降りたのはっっこう多かった(といってもたぶん20人くらい)ように思う。
はくかたで金沢へ。驚くほど早く新潟県に入り、すぐに富山県に抜け、富山県もあっけなく通り過ぎて終点金沢まで1時間ほどで着いてしまった。
金沢から北陸線に乗り換えて福井へ。こちらは鈍行だから当然だけど、福井まで1時間半かかった。

福井駅からさらにえちぜん鉄道で「あわら湯のまち」駅へ。いわゆるチンチン電車で、これも40分ほどかかる。

ようやく芦原温泉に到着。この駅はたぶんはじめて来る。小浜の人間に取って福井県の北の方は京都大阪に比べるとはるかに馴染みがないのだ。
考えてみたら、JRの「芦原温泉」駅で降りてバスで来たほうが早かったかもしれない。^^;
今日の宿は「芦泉荘」といって公共の宿だ。教職員(つまり女房)の家族が使える割引券があり、また今年で閉館になってしまうとのことなので、旅程的には福井から後戻りすることになるのだけれど、ここに泊ることにした。

まだ夕方の4時過ぎだが、さっそく風呂へ。公共の宿なので、趣向を凝らしているわけでもない、ただひたすらに広い大浴場なのだが、やはり大きな風呂は気持ちがいい。
群馬・磯部の半濁ぬるぬる湯や長野・野沢のフカミドリに黒い湯の花硫黄臭の湯と大違いで、無色透明のさらさらの湯だ。少し海の匂いがちたような気がした。
部屋へ戻って夕食までまた仕事。夕食になったらビールを飲みながら料理をつつくのが楽しみになってきているので、その分夕食まではがんばれるのだ。考えてみたら、飯山駅からずっとPCかタブレットを見ていたようなものだからなあ。

夕食は部屋まで運んでくれた。部屋は洋室なので、デスクの上で食べた。なかなか豪勢な食事だ。うーむ、温泉巡りの旅はいいのだが、カロリー過多になりそうだ。
夕食を並べるために仕事机を奪われてしまったので、PCやタブレットを見ながら食事というわけにはいかず、他にすることもなくテレビをつけた。考えてみたらこの旅に出てホテルの部屋でテレビをつけるなど初めてのことだ。いつも旅先ではほとんどテレビを見ない。

7時のNHKニュースを見て驚いた。台風が来ているではないか。それも2年前の水害と同じ18号。さらに小浜直撃ルート。さらにさらに時間的にちょうど明日私が帰る時間帯。電車動くかなあ…
ほとんど晴れ間を見ることもない旅だったけど、東京2泊、そして群馬・長野各1泊、そして今日と、ぜーんぶ大浴場に入った。後半3日は温泉三昧だったし。明日の帰路に不安を残すが、なかなか楽しい旅だった。

早めに温泉宿に入り、夕方の明るいうちからまず風呂を楽しみ、それから夕食までひたすら仕事、そして夕食は酒を飲みながら料理を楽しみ、酔って一寝入り、夜中に目覚めて深夜風呂のあとまた一仕事してまた少し寝て、というパターンだ。これはこれで楽しいんだけれど、あまり健康的にはよくない感じだなあ。

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