2022年11月9日水曜日

夕暮れに思ふ

口頭試験セミナーシーズンを前に、わちゃわちゃと片付けておかねばならないことをやっていると一日が走馬のごとく過ぎていく。

気がつけばもう市役所の鐘が鳴る時間である。小浜市はずっと昔から、私が物心ついた時から、ずっと夕方5時は夕焼け小焼けが流れる。その音色を遠く聞きながら茜に染まる海を見ていると、子供の頃の自分や思春期(私にもあったのだ!)の自分が思い起こされて、思わず防波堤の上にちょこんと腰掛けて時を過ごしてしまう。あと数年たったら、そんな老人を心配する誰かが声をかけてくれるようになるのだろう。

ほんの300mほど歩けばこのような宝玉の風景を目の当たりにすることができる私は幸福なのだろうな。

ほとほとと徘徊していると、漁港の灯りがともる。さみしそうで暖かそうな夕暮れの風景は私の原風景なのかもしれない。

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