2019年2月19日火曜日

番組ロケ

上根来でNHKの番組ロケ。去年からずっと取材してくれている。
その前に、雪室に入れてもらうコーヒー豆をもらいにメルカードミサキさんへ。

昨日が春のような陽気だったけれど、雪室はほとんど変わっていない。この季節はむき出しても十分な状態だ。

貯蔵庫内の温度は2.3度。ボツリヌス菌の繁殖が開始されるのが3.3度なので、1度しか余裕がないように思うが、この1度が5月中旬くらいまでは確実にキープされるのですよ。

コーヒー豆は真空パックして、3重袋に入れて保存。2ヶ月くらいで出予定だ。

助太郎に戻り、与左衛門の掃除をしていると、ロケ隊がやってきた。撮影機材や暖房器具その他を準備し、11時前に出演アナウンサーや大学の先生、タレントさんが到着。

タレントさんが誰かは、たぶんネタバレになるからまだ書かないほうがいいだろう。
今日は、「無住集落」(上根来がその状態だ)をテーマにした番組の収録だったが、すごくいい内容で感動した。
今回の一連の取材はもともと私の所にオファーがあったので、雪室などの活動を通して「里山再生に取り組むNPO」みたいなイメージで取材が始まったように思うが、百里会の皆さんを紹介し、制作側としても百里会の取り組みを取材するうちに、話がこちらにシフトしていったのではないかと推察する。
私が上根来での活動を紹介するプレゼンをするたびに枕詞のように言っている「誰も住んでないのに地域コミュニティが残っている」という点にフォーカスして、無住化が避けられなくなった時に、どんな無住集落になっていくか、という切り口で今日は話が進められた。なるほど確かに私もそういったことを感じていた(「考えていた」ではなく「感じていた」。つまり明確に意識してはいなかった)ように思うが、こうして真正面から取り上げて言葉を紡いでもらうと、すとんと腹に落ちる。
雪室の活動は、見た目が派手というかわかりやすいけれど、そんなもの(と言ってはいけないけれど)より、今日のテーマのほうがよほどTVとして問題提起するという点で、優先的に放映すべき大事な大事なテーマなんだなと納得した。
雪室のほうは来週のニュース等で流すことにして、今日収録したほうは3月に本格的に流すそうだ。制作担当さんは、当初雪室活動を切り口にする予定だったのが変わったことをわびておられたが、それで全然問題ないと思う。いい番組を作ってもらえたなあという気がした。感謝です。

ずっと雨風の天気だったが(それでも幸いなことに雨はずっと小雨だった)、自宅近くまで帰ってきたら西に青空がのぞいていた。

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