世の中には、ごくごくまれにしか必要にならないのだけれど、必要になったときには大至急必要になり、そのくせ非常に安価なものというのがある。
その一例が自転車のタイヤの「虫ゴム」である。
昨日の夕涼み会は、準備は車で行ったのだが、本番は車を置くところがあまりないので自転車で行った。
ところが、準備を終えていったん車で帰宅し、たしか自転車の空気がなくなっていたから入れておこうとしたら、どうもバルブのところから空気が漏れる。あれ?と思って虫ゴムを引っ張り出したが最後、ぼろっと落ちてしまった。
もうこうなるとどうにもならない。買い置きはなかったかなあとも思ったが、虫ゴムを交換した記憶なんぞ数年前、もしかすると10年ほども前である。
あんなもの、自転車屋さんで交換してもらうと「こんなのお金いらない」と言われたりするほどの値段で、実際100円ショップで1mくらいのを切って使うものが売っている。バルブ2個付き+虫ゴム8本(あらかじめ切ってある)で100円である。
何か虫ゴムみたいな細いゴムチューブってないかなあと思いもしたが、そうそうあるものじゃない。
しかたないので100円ショップに買いに行ったら、感動的なものがあった。
「虫ゴム不要」「虫ゴムの10倍長持ち」というバルブセットである。もちろん100円。
即購入して、帰宅して試してみたらもうバッチリである。嬉しくなって前輪のバルブも交換してしまった。
虫ゴムは1ヶ月に1度替えるといいらしいが、誰もそんなことはしていないと思う。
というか、「交換しないといけない」という意識自体がなく、ダメになって初めて困り、多くの人は虫ゴムを交換すればいいということすら知らずに自転車屋さんに持ち込んで、さあこれは修理代がいくらかかるだろうと思っていたら拍子抜け、というケースも多いのではないかと思う。
でもこの虫ゴム不要の10倍長持ちバルブ、開発した人にお礼を言いたい!と思うような優れものだった。100円ショップって、ときどきこういう感動ものがあるのでいいんだなあ。
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