2018年3月3日土曜日

それでも春は来る

朝、昨夜の酒がまだちょっと残っているか?と思いつつのそのそと起きて、煙くさい服を一式洗濯機に放り込み、朝風呂にゆっくり入ってさっぱりし、朝飯を食ったらけっこうしゃんとした。
11時前に福井へ向けて出発。一週間前から母が福井市の妹のところに行っていたのだが、今日迎えに行くのである。
舞鶴若狭道から北陸道へと快適に車を走らせ、正午過ぎ、福井ICを降りて福井市内に入った。

初春のけだるい道路風景に見えるけれど、道路脇には薄汚れた雪のカタマリが続き、56豪雪以来の豪雪の痕跡が残っている。つぶれたビニールハウスもあった。

妹の家は福井市街地の真ん中にあるのだが、この雪である。これでもずいぶん融けたのだそうで、一時は屋根とつながっていたのだそうだ。あなおそろしや。
母はこの一週間、孫やひ孫たちと楽しく過ごしたようだ。

小浜に戻り、母が片付けものをしている間に用事を済ませに市内へ出て、帰り道にふと見ると夕焼けだった。小浜中学校近くの浜に行ってしばらく海を眺めていた。この場所からみるとちょうど内外海半島と大島半島が重なって小浜湾の入り口が隠れ、まるで湖のように見える。穏やかな海だ。

視線を移すと久須夜ヶ岳。雪はもうすっかりなくなったようにも見える。
今年は雪が積もったのが1回か2回だけで、楽な冬だった。上根来では雪室作りには十分な雪で、自宅では雪除けを数日しかしなくてすんだという、ありがたい冬だった。
福井の人は大変な苦労だったと思うが、小浜も去年はそうだった。まあこればかりは人知の及ばざるところだ。
ともあれ、お水送りが終わると春が来ると言われるが、振り返ってみると今年はお水送りよりずっと前に春が来ていたんだなあと思う。

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