明日から4日ほど不在なのだが、その前にやっておかいないいけないことがたくさんあって、昨日からバタバタしている。
そんな余裕のない気持ちで土手道を走っていると、南川の川向こうにイサザ漁の足場が。
水が温み、イサザが遡上してくるのを、大きなタモで取るのだが、昔は100人からの漁師さんがいて、足場もずらりと並んでいて、それでもイサザは十分取れたものだ。
私が小学生の頃、母校は南川のすぐ横にあって、校歌でも「春は輝く南川 イサザは上るはつらつと」と歌われていた。少年野球の合間に土手を越えて川辺に行き、昆虫採集の網で簡単にイサザが取れた。空き缶がいっぱいになったものである。
今は足場も4つか5つしかなく、猟師さんも数人になってしまったけれど、それでもイサザ漁は春の風物詩だ。
お水送りが終わると暖かくなってくる。
そしてイサザ漁が始まると本格的に春だ。
土手にはコゴミが生え、4月になると菜の花で黄色く染まり、その後大根の花で白く染まる。山に行けばタケノコが生え、タラの芽が芽吹く。
そんな生き生きとした季節、小浜にずっと私はいない。そんな生活を送るようになってもう4年か5年になろうか。
全国を飛び回るのも生き甲斐を感じる楽しい時間だけれど、地元にいて、日々季節が動いていくのを実感する生活もまた価値のあるものなのだなあと、今さらながらに思う。
ちょうど年度末のこの時期にお邪魔したんでした。
返信削除イサザの生踊りをいただいたあとに最初に案内していただいたのがこの場所でしたね。
8年前かぁ。
ああ、そうでしたね。もうそんなになるのか。なつかしいなあ。
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