午前中に墓参りに行き、午後はお盆の準備の合間にデスクワーク、夕方「お迎え」に行って帰宅後正信偈を唱え、家族・親戚とがじゅまろでメシを食って、夜回りで4kmばかり歩いて海風に吹かれながら気持ちのいい汗をちょっとかいて、帰宅して風呂に入ってビールを飲んでいる。
実に平和である。
思うにお盆とお正月は地域色・風土が廃れずに残っているものが多い。
お正月はおせち料理など全国どこに行っても同じような中身だが、お雑煮は地域によってぜんぜん違い、しかもそれが連綿と受け継がれて残っている。
お盆では、彼岸から帰ってこられるご先祖様の霊をどう扱うかが異なるようだ。
小浜では夕方に西の方角に向かって線香束をしばらく置いてナムナムとやると、お線香にご先祖様が乗っかるとされている(少なくとも我が家ではそう伝えられてきている)。
海に近い地域の人は浜まで出る。我が家のあたりは浜がちょうど西を向いているのだ。海までちょっと遠い地域の人は川に出て、橋の上などでお迎えする。だからこの時期は欄干に花がいっぱい結んである。
ご先祖様が乗っかったら線香がなくならないうちに急いで帰宅する。小さいころは、父が手に持った線香が揺れるたびにご先祖様が落っこちないだろうかと心配していたものだ。
そもそもなんでご先祖様がまっすぐ我が家の線香に着地できるのかが不思議で、よもや今日乗っているのは他所のご先祖様ということはあるまいかと疑ったり、鮭が生まれ故郷の川に迷うことなく遡ってくるのと同じような理屈なのだろうなと子どもなりに納得したりしていた。
昨夜ベッドに入ったら1匹だけ虫が鳴いていた。
秋なんぞ金輪際来ないのでなかろうかというくらい暑い毎日だけれど、それでも秋はちゃんと近づいてきているのだなあ。
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