2013年8月26日月曜日

虫の声がするようになった

ぐっと涼しくなった。それとともに、夜の虫の声がにぎやかになってきた。
こんなに暑くて果たして秋なんて来るのだろうかと思っていても、秋はしっかりやってくる。
そして冬になると、こんなに寒くて果たして春なんて来るのだろうかと思っていても春は来るし、夏の暑さなんて想像できねーよと思っていても夏になると嘘だろうというくらい暑くなる。
同じように、冬の寒さなんてもう忘れてしまったように感じるけれど真冬になったらどうにかしてくれ的に寒くなるのだろう。
全体に間違いなく暖かくなってはいるけれど、四季はちゃんと巡っているのだなあと改めて思う。

もう10年以上前、ドングリに凝った時期があって、毎朝6時台に山に入ってドングリ拾いをしていた。
始めたころはクヌギが落ちていたが、やがてコナラが落ち始め、季節の移り変わりを数日単位で感じることができた。あのときはほんの2週間程度しかそういうことをやらなかったが、1年中山に入る暮らしをしていると、季節変化にものすごく敏感になるに違いない。
日本人の自然観にせよ文化にせよ、きっとそういう中で作り上げられてきたものがあるに違いないと私は思うし、できることならそういう感性を少しでも身につけたいものだと思う。

そういえば、秋の虫の声は欧米人には雑音にしか聞こえないが、日本人はそれを擬音化してきちんと聞いているという話がある。日本語の擬音の多さも、自然と対話する文化の表れなのかもしれない。
私は自然を相手にする仕事に就き、NPO活動も自然を相手にしたものが多いので、きっと自然と近しくありたいと思うタイプの人間なのだろうと思う。だから今も上根来にのめりこんでいたりするのだろうな。

2 件のコメント:

  1. べっこ王子2013年8月28日 9:34

    そう言えば、江姫のお初のお墓に連れて行ってもらった時にどんぐり拾いをしていましたね。
    我が家も山に囲まれていますので、虫の音色が心地よくなりました。

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  2. そうでしたっけ。あの山はシイやカシが多いので、常緑樹ながらどんぐりが拾えます。

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