2013年8月27日火曜日

小浜の地下水を守りたい

小浜の地下水のことで大学生の聞き取り調査を受けた。私の場合、小浜湾の地下構造なり地下水なりについてはそれなりに情報を持っているので、けっこう楽しかった。
小浜平野の地下水涵養には、遠敷谷が大きく関与していると私は思っている。根拠は地層分布等なのだが詳細は略する。
で、その遠敷川の最上流にあるのが上根来なのだが、小浜平野の主要な地下水涵養源であるにもかかわらず、その上根来はシカの食害等で土壌流出が著しい。

杉植林地はこんな状況。林床には草も生えていない。間伐したか自然に枯れたか杉が斜面に倒れたままだ。(平成16年の福井豪雨ではこういった杉が流れ出して橋に激突して壊した)
歩けば足元はぐずぐずで歩きにくいことこの上ないし、踏み跡程度の道は侵食されてなくなってしまう。植林の手入れがいい上根来にしてこれである。いわんや放置状態の植林地をや。

枯葉が腐葉土となり厚い土壌を作るはずの雑木林にしてこれだ。すかっと見通せて実に気持ちがいいし、ファミリーのトレッキングには好適だが、7月14日の光景ではとてもない。
根来の水は百年かかって小浜に達すると言い伝えられる。地層分布がまさにそのことを肯定し、さらに透水係数や導水勾配をざっと与えて試算してみると「百年」というのはあながち的外れでもないことを知って、私はおおいにコーフンしたものだ。
その上根来が水源涵養林としての機能を失いつつあることを目の当たりにし、雲城水などの小浜市内の湧水が「出にくくなっている」ということを耳にすれば、自分にできることは最大限やらねばなるまい。
ホソエガサの発見など、かなり成果を上げてきている小浜湾の海底湧水調査にもつながる話でもあるから、私としてはこの活動にぜひとも参加したい気持ちは満々なのだが、いかんせん体は一つだし、春のいい時期に小浜にいない。実に残念なのだが、まあ今後もできる範囲でバックアップしていきたいなあと思う。

涼しくなってきたので、夜の会議に自転車で出かけてみた。まだちょっと昼間の熱が残るものの、何時になってもぼわーんと熱ぼったい空気に覆われていたころからは格段の違いだ。

宵闇の北川と小浜湾。この光景も久しぶりだ。これから精出して自転車に乗るべ。
1時間ほどの会議を終えて公民館を出ると、さらに涼しくなっている。そのまま家に帰るのが惜しくなって、少しだけ浜に行って岸壁に座っていた。高校生のころは、今ほど夏が暑くなくて、自分自身も暑さに強かったので、よく夜中の海を見に来ていた。いわゆる深夜徘徊ですな。^^;
今はもう23時を過ぎても深夜徘徊とは言われないけれど、街中をぶらぶら歩いていると、よしきに「おじいちゃん、徘徊しとったらあかんで」と言われるようになった。誰がボケ老人じゃ。

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