APEC-semiのほうもだんだんペースアップしてきた。多い人で5回目の添削だ。
しかしSUKIYAKI塾にせよAPEC-semiにせよ、また筆記試験対策にせよ体験論文にせよ、メールでのやりとり、テキストだけでのやりとりの限界をいつも痛感する。
「どう言ったらわかってくれるんだ」
である。
とにかく多いのが「課題と問題点」。課題とは何か、問題点とは何かが理解できていない人が多く、何度言っても問題点に「いかに~するか」などと書いてくる。そういう表現ではボトルネックにはならないとコメントした次の論文が「いかに~するか」でぜんぜん変わっていない。そこで「前回コメントを読んだか?そこにも書いたけど…」と言ってもう一度書く。ところがその次も同じ。
もうこうなると何らかのポリシーをもって(あるいは意地になって)そうしているとしか思えなくなったりする。
また目立つのが日本語の乱れ。
「本業務の目的は~設計した」
おいおい、「目的は~した」って。
SUKIYAKI塾で多くの人の添削を始めて本当に勉強になったなあと思うのは、ロジックの組み立てとか文章表現とか正しい日本語とか、そういったものは技術士を受けようと思うような技術者であっても、必ずしも会得しているとは限らない、いや想像をはるかに超えて会得していない人が多いということだった。
まあそうだろうなと思う。仕事でおつきあいする人にも理詰めの会話が積み上げられない人って多いから。
では、こういうことって教育課程のどこで身に着けるのだろう。主語と述語の組み合わせなんかは中学校あたりだと思うが、ロジックの組み立ては大学あたりが主ステージなのかもしれないな。高等教育を受けていることを技術士なりPEなりの受験条件にするワシントンアコードは、それなりに意味のあるものなのだろうなと再認識する次第だ。
添削していてどこがリラックスかと思うかもしれないが、これがかなり気持ちいいのよ。
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