ひととおり終わったのでほっとしてアクセス状況はどうかなと見ると、問題4-1の1問目のレスが60に到達している。なんじゃこりゃと思ってみると、次のような問題の正解に関する議論が続いていたのだった。
(問題文)
1.平坦な土地を30mの巻尺で測ったところ、ちょうど75mあった。ところが、この巻尺は30mにつき4cm伸びていることがわかった。実際の距離として、正しいものをa~dのなかから選びなさい。
a.74.90m
b.74.99m
c.75.01m
d.75.10m
どう考えても答えはdである。
「このズボンはウェスト70cmですよ」と言われたが計ってみると85cmあった。このズボンは私のウェストにぴったりだった。さあ、私のウェストサイズはどれだけでしょう。
というのと同じだ。別にズボンに例えなくてもいいのだけれど、伸びてしまった物差しで計ったものの実際の長さは、物差しが示す長さより長いか短いか、なんて問うまでもないことのように思える。
ところが大真面目に延々と議論され、どんなに説明されても「答えはaだと思う」という人が続出し、あげくのはてには両方正解ではないかなどという意見まで出る始末である。
正直なところ、どうしてわからないのかがわからない。
数学以前の算数レベルの問題というか、もう空間とか数字とかに対するセンスの問題だと思うのだけれど、それをうっかり勘違いしたというのではなく、考えに考えても理解できないということ、そしてそれをたいしたことではないと考えているようだということに、ちょっと薄ら寒い思いがした。
RCCMの問題4-1に似たものに技術士一次試験の基礎科目があるけれど、こういった基礎力を確認する問題が不得意な人は少なくないようだ。学生時代から離れれば離れるほど基礎力がアヤシクなっていくのだが、それをたいしたことではないと考えていると、どんどん基礎力の低下が進み、身に着けている応用力しかない状態になっていく。つまり自分の「受け持ち範囲」を広げようと思っても基礎力がないから新しい分野での積み上げができなくなって、結果として「専門バカ」になっていくように思う。
基礎力が低下しているかどうか(あるいは基礎力がそもそもないという場合も)は、「なぜ?」を3回程度繰り返すとすぐにわかる。
私はこういうことをすごく避けたいと思うタイプで、机の中に高校時代の数学と化学の教科書を入れている。「あれ?」と思ったときは、考えている方向が間違っていないかどうか基礎の基礎から確認するのだが、これをしないと何かキモチワルイのだ。
人物の顔もひどいもので、わが小浜市の偉人である杉田玄白なんぞは何を考えていたのか、ちびまる子ちゃんみたいなおかっぱ頭になって、その上頬紅をつけている。授業中に隣の奴に見せて笑っていたら先生に見つかって・・・・
まあともかくいま見ると恥ずかしいようなことがいっぱい書いてあったりするので、誰かに貸すなどということはまずもってできないのである。^^;
さて、明日からは今年最長のツアーに出る。出発11月18日、帰宅12月6日。わはは。もう笑うしかないぞ。
問題は行き先で、沖縄から北海道まである。沖縄の気温は23~24度といったところ。北海道は札幌で10度前後。うーん、何着ていきゃいいんだ状態だ。
ともかく、明日からのツアーに備えて持っていくものをそろえてチェック・・・・なんてせずに、夕方から先月のPTA大会の打ち上げ慰労会で飲んでいた。^o^;
私も問題を見た瞬間、aじゃないの?と思ってしまいましたが。よくよく考えて、図まで書いてみたらdだと言うことが理解できました。思いこみというか、基礎的なことだけに軽視してしまうのが原因なのかもしれません。そういえば、まだ技士職だったころに似たようなことがあって現場代理人を凍り付かせてたことを思い出しました。未だにその方には、頭が上がりません。
返信削除私の教科書の杉田玄白は、浮世絵風にアレンジされてました。(笑)
「測地での誤差」という概念に一瞬縛られましたが、これはd)75.10mが正解ですね。
返信削除実務家であれば、瞬間惑わされる問題だと思います。
さらに言えば、30m巻尺が均一に伸びているわけでは無いでしょうから、75=30+30+15において、もしかしたら最後の15mは違う数字になるのかもしれません。
0m-15m部分が逆に縮んでいるとか(笑)
それでも、選択肢から見ると紛れはありませんね。
また、ひとつ勉強になりました。
こういう思い込みというか油断ってけっこうありますよね。私も気をつけないと。
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