さあ今日は「ど田舎にしかた祭り」である。このコロナ禍の中、イベントを実行するその勢いと言うか勇気をまずは称えたい。
こういったポスターを見てどう思うであろうか。会場では入る時に検温して、もちろんアルコール消毒をして、名前と連絡先をしっかりと書いた人だけリストバンドを渡してもらった。そういったことをきちんとやれば、リスクはゼロにはならないだろうがかなり低減できるはずである。リスク低減をするだけでなく、万一のことも考えて、その場合には保健所に提出できるような来訪者リストを作成しているのである。こういった取り組みで感じられるのは「どうやったら実現できるか」と言う姿勢・思いだ。
広々とした田んぼに木と竹を中心としたブースと言うか囲いのようなものがあちこちにあって、その中で釘を使わずほぞで組み上げた櫓があって、あちこちに置かれた畳に座って時間を過ごす。あいにくの曇り空でおそらく気温は5度を上回るまい。西日本から来た人間にとっては焚き火なしでは過ごせないような気温であるが、多くの来訪者が楽しんで時を過ごしていた。
この異色の祭りの主催者は「せっぷくぴすとるず」という和太鼓グループである。ただし演奏を聞けばお分かりのように、プロの太鼓グループではない。皆がそれぞれに仕事を持っていて、そういう意味では余暇の趣味グループであるが、ニューヨークのタイムズスクエアでストリートライブをぶちかましてくるような連中である。
今年はコロナ禍ということで食べ物のブースは取りやめたらしいが、ポン菓子と地元料理「しもつかれ」の無料販売があった。写真は「しもつかれ」だが、正月以降のいろいろな食材の余り物(例えば内陸部ということで塩漬けになった鮭の頭の部分)を煮込んで酒粕で味付けしたものである。決して酔っ払いのリバースではない。^o^;
でもこれ、私好きです。
でもこれ、私好きです。
イベント最大の山場はやはり「せっぷくぴすとるず」の演奏。こういうのはテクニックとかではなく、やはりハートと言うか魂が伝わるかどうかなんだろうなと、音楽というものの深さを改めて感じた…などと言葉にしてしまうと薄っぺらいんだよね。そんなものではない、これはリアルで聞かないと絶対に伝わらないよというものだった。
13時30分開始、17時終了。最後にやぐらがぽつんと残っていた。
イベントそのものの時間の何倍もかけて設営し、明日は片付けである。マンパワーが充実している時のこういった団体の活動は本当にすごいと思う。私もそういうものは何度か体験しているが、マンパワーがこれほどのものは体験したことがない。太鼓というもののパワーかもしれないし、隊長さんの人柄なのかもしれない。そういった成功体験を一般化することなどほとんどできないと思うけれど、こういった中から何かを盗み取りたいとずっと持ってきたのも確かだ。もう私はそういったイベントを主導する年齢ではなくなってきているけれど。
場所を移して打ち上げ。飲みながらあれこれ話した。
でも今回は表面的な挨拶程度だったと思う。来年ぜひまた来させてもらって、竹工作のブースをもらいたいと、来年はもう61歳近いというのにお願いして快諾していただいた。こういう楽しいものを見てしまうとそこに入りたいと思ってしまうじゃないか。
幸いなことに今日はホテルに戻ってから風呂に入る力を残していた。
栃木県は私にとって最も縁遠い都道府県の一つだったのだが、来年もまた来て、今年酒を飲み交わした人たちともう一度笑って酒を飲みたいと心から思った。
…てか、もうあと3週間余りで還暦になろうというようなじじいが何を言ってるんだろうね^o^;
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