馬鹿馬鹿しいくらいに暖かいが、それでも紅葉から冬の景色へと山の色は移りつつある。
内外海半島を見ると、若狭地方の植生がよくわかって面白い。少し近いところからアップするとわかりやすいのだが、モルタルのり面の下や上は緑と黄色・赤色のモザイク模様になっている。これは常緑樹と落葉樹が混在しているからで、常緑樹の多くは潜在自然植生を構成する暖帯性常緑樹(たとえばヤブコウジ-スダジイ林)、落葉樹の多くは常緑樹林を伐採した後に生えてくる代償林(クリ-コナラ林が多い)だ。
その背後、一段高いエリアはほぼ里山で、アカマツ林(代償林あるいは自然林)とスギ-ヒノキ植林が濃緑。代償林の落葉樹林が紅葉していたりすでに落葉していたりする。
そして山頂付近はもうひとつ高山域(ブナクラス)の代償林で、常緑樹はほとんどなく植林もされていないのですっかり落葉している。
子どものころからずっと見てきた光景だけれど、植生にせよ地形地質にせよ、「なぜこうなっているのか」を知ってから見ると、また見飽きないものだね。
まったく、山の景色といい海の景色といい松並木といい、見るべきものがいっぱいあるので退屈しない。
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