だんだん日の出の時間が遅くなってきて、歩きながら日の出を見ることが多くなってきた。
例年の夏は賑わっているであろうツリーハウスやピザ釜などが人気もなく雑草生い茂る向こうに、太古の昔から変わることなく登る朝日がなんともシュールだ。
夕方、野暮用で旧小浜市内へ。これまた野暮な理由で空き時間ができたので海岸を徘徊していたら、久々に夕焼けらしい夕焼けを見た。
横を見れば、夕闇に浮かぶ小浜のウォーターフロントの風景があった。この風景は結構好きだ。波静かな海に迫る海岸通りの灯りと、その後ろに浮かび上がる万葉集にも読まれた後瀬山の風景が、この磯辺で悠久の昔から紡がれた数多くの物語を語っているようで、若い頃から好きだった。
なーんて風流してみたりしたが、相変わらず暑い。野暮用を済ませて帰宅するとき、どれほど車をそのあたりに乗り捨てて(翌日まで駐車していても全然平気なところはいくらでもある)一杯引っかけて帰ろうかと思ったくらいである。
それでも夜ベッドに入ると、外から虫の声がちゃんと聞こえるようになってきた。エアコンなしでも十分涼しく寝られるようになったし。
毎年思っていることだが、季節はちゃんと進むのである。コロナがどうのと世の中がひっくり返っていても、平然と毎朝上る朝日のように、季節も平然と、粛々と進んでいるのである。
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