2020年1月4日土曜日

ふるさとの古刹

起きたら10時だった。気が抜けたのか、疲れが溜まっていたのか、それともほっとしたのか、たぶんその全部だろう。
のそのそと着替えてリビングに行くと、女房も母ももう朝食はとっくに終えていて、面倒くさいからお茶漬けでささっと済ませたということだった。私も残り物の豚汁に卵を落としてさっと掻き込んで朝食を終えた。

女房の車に乗せていたレンタルのベビーチェアを下ろして梱包して集配依頼をしたり、業務用スーパーに一週間分の食材をまとめ買いに行ったりして午前中を過ごし、ついでに買ってきた弁当で昼食も適当に済ませた。

午後、Tさんに誘われて神明神社へ。社務所の片付け中だということだったが、面白いモノが次々に出てくるのでぜひ見に来てくれという。

早速行ってみると、確かに面白いものがいっぱいある。これはしゃぶしゃぶでもやったのか?という容器(?)で、構造的には真ん中に炭を入れれば確かにしゃぶしゃぶができる。

ここの宮司さんは徴兵で京都のほうに行っておられたようで、鉄ヘルがあった。また鉛筆書きの測量図面もあって、非常に興味深かった。

「吉宗公御矢」なる箱も出てきて、開けてみると確かに矢が入っていた。裏書きにあれこれ書いてあるが、「御矢」以外ほぼ判読できず。文化課のK君に見せてみよう。

この神明神社の祭神は天照大御神だが、境内には八百姫神社と厳島神社がある。八百姫神社は八百比丘尼を祀っているとも言われ、いやいやこれは九州から来た高貴な姫様を祀っているのだという説もあって、確かにそのあたりは弁天様ともつながって面白い話なのだが、ともかく今はこの神社を世話する人が、いやマンパワーが不足していてどうするんだという問題に直面している。

狛犬も(もともと風化しやすい笏谷石で作ってあったからしかたないのだが)風化で顔が崩れてしまっている。Tさんが私財を投入して奮闘している状況をどうにかしたいものだが…
考えてみれば、我がふるさとにはこのような隠れた(そして朽ちつつある、朽ちかねない)文化財が数多くあるのだなあ。ふるさとで生まれ、ふるさとで育った者として、何かできることを考えなければな…と思った日でありました。

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