夏休み科学教室の最後、「望遠鏡を作って月を見よう」である。
こんなチラシです。15倍のちゃんとした望遠鏡と、三脚までついて参加料1,000円という超お得イベントのせいか、20名の募集枠は募集期間満了を待たずして満員となった。
親子参加が多いが、子どもだけの参加も。望遠鏡キットは小学生にはちょっと高度かなと思うけれど、N先生とS先生、帰省中の息子も加わって4人で制作指導したおかげで、けっこう短時間でちゃんとできあがった。この星の手帖社のキットは、倍率こそ15倍だが、レンズはガラスで対物レンズがアクロマート、接眼レンズはケーニヒ式のうちケルナー式の逆構成タイプ(対物側にアクロマート、接眼側にシングルレンズ)で、とにかく精度がよくピントくっきり、プラスチックレンズとは比べものにならないくらい精細な像が見られる。
さらに接着剤を使わず、非常にシンプルな構造で、非常に気に入っている。
思えば、補助金をもらって「かぐやプロジェクト」の紹介講演をJAXAのサイエンスマネージャーの加藤先生に小浜までご足労願ってしてもらい、そのあと望遠鏡キットを作って月を見るというイベントを実施したのが2009年。奇しくもちょうど10年前のことだ。
前回は35倍というちょっとオーバースペック気味の望遠鏡だったが、今回は15倍と控えめな倍率ながら、プリズム入りが正立像が見えるという、フィールドスコープにも使える、汎用性を重視した望遠鏡にした。
さらに前回にはなかった三脚セット。超お得である。
さて、望遠鏡ができたので月を見よう!
…この真夏の雨が何日も降らない中で、今日だけ、今夜だけが曇りで、星は見えず。月も薄曇りの向こうにうっすら見えるだけ。ToT
なんでだ!なぜだなぜなんだ!と歯がみするもしかたないので、街灯に照らされた木の葉などを見て、それでもけっこう感動してくれて、望遠鏡を持ち帰ってもらった。
参加者も星が見たかったと残念がってきた。月のクレーターを見て、星座を説明して、さらにN先生・S先生の望遠鏡で木星その他をがっつり見せようと企画していたのだが、曇りでは何もできない。うーん、残念。
来年からは化石はもうやらないので、天体のほうにシフトしようかな。
ちなみに、100円ショップで売っている老眼鏡を使って5倍程度の望遠鏡を手作りすることもできますよ。こちら
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