2018年1月7日日曜日

かく帰り来ぬ

8時過ぎの新幹線からローカル線を乗り継いで葬儀式場へ。この葬式というやつは宗派や地域が変わるとずいぶん内容が変わるもので、非常に興味深く親族席から見ていた。
ともあれ滞りなく告別式も終わり、火葬に付したあと親族一同は斎場の中で弁当を食べながら時間を過ごすことになったのだが、遠方の私一人勝手をさせていただいた。おかげで予定通りの時刻に帰路につくことができたのだが、失礼をしたにもかかわらず弁当まで持たせていただいてありがたくも恐縮である。

そのようにして立派な弁当を持たせていただいたのだけれど、罰当たりな私はあろうことか嬉々としてビールを(それも500mlを^o^)買って帰りの「はくたか」に乗り、いただいた弁当をアテに午後4時過ぎから飲んでいた。
朝食は遅めだったけれど昼抜きだったので、うまいうまいとものの30分ほどでビールも弁当も平らげてしまい、でもどうせ終点の金沢まで乗るのだから寝ていればいいやと気を緩めたとたんに落ちた。本当に金沢の手前までずっと寝ていたのである。^^;

サンダーバードに乗り換え、敦賀から小浜線へ。9時過ぎに小浜駅に着くのだが、久々に先頭車両に乗った。いつもはすいている後ろの車両に乗るのだが、9時前に小浜に着くワンマン列車は先頭車両の前側ドアからしか降りられないので、移動するのも面倒なので最初から先頭車両の、それも運転席近くに乗った。
ワンマン列車では駅に着くたびに乗客が運転士に切符や運賃を渡して降りていくのだが、運転士もいちいち面倒なことだなあとみていたら、ふとJR西日本の尼崎事故の後の光景を思い出した。あのころは降りる乗客がいてもいなくても、駅に着くたびに運転士が客席に向かって気をつけをして深々と頭を下げていた。とんでもない事故を起こしてしまったことへの反省と安全第一での出直しの決意を末端路線のひとつひとつの列車でも示す…という会社の方針・指令だったのだろう。
でも今日は、運転士は客席を一瞥して誰も降りそうになければそのまま運転席に戻っていった。JR西日本にとって新幹線の重大インシデントはその程度の位置づけなのだということがよくわかった。でも、失った信頼は大きいと思うのだけどね。

ともあれ大移動を無事に終えて帰宅し、我が家の風呂にばざーっと浸かり、風呂フタの上にタブレットを置いて長湯して、風呂上がりにふわふわパジャマを着てビールをぐびりと飲んだ。目下のところ、この時間が一番のシアワセである。

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