MEECという組織がある。「みんなのエネルギー・環境会議」のことで、Mだけ日本語なのがまあ微笑ましいのだが、これを若狭の地で開催しようというのである。
金のない若者たちが無謀とも思えるチャレンジ、そして何より素晴らしいのが原発がいいの悪いのと一面的な視点、「俺の考えが正しい、それに反対するお前は馬鹿」的な救いようのない視点ではない、まっすぐで真摯な姿勢に感銘を受けた。
私は私で個人としての考え方があるけれど、そういうことは関係なく、若い人たちがこういう姿勢で動き出していることが嬉しい。
他人の主張や行動を目にしたとき、それが自分の考えと合っているかどうかだけで是非を判断するのは愚か者のすることだということを、彼らは知っているのだ。
自分の考えと合っている書物やネットのコンテンツは「ほら、こんなことを言っている」とどんどん紹介し、自分の考えと合わないコンテンツは「あいつは馬鹿だ」で片づける、つまりは議論などしようもない質の低い輩のいがみ合いが氾濫する中で、「どちらの意見もしっかり聞こう」という、言葉にするのは簡単だけど実行はなかなかむずかしいことを実行しようという賢明で行動力のある若者が若狭の地にいることが嬉しい。
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