2012年2月2日木曜日

除雪の鬼

朝起きたら大雪である。ついに寒波は本気を出しのだ。


ホテルの窓から見下ろせば、福井駅は雪煙のむこうにかすんでいた。電車が遅れているとか見込みがないとかいうアナウンスがかすかに聞こえてくる。まじか。

とにもかくにも朝飯を食ってホテルを出る。駅前の歩道はアーケードなど関係なく雪にまみれて、人々はアーケードの下で傘をさしてバスを待っている。

それでも市内バスはしぶとく動いており、予定通りにバスがやってきた。乗り込んだのは2人だけ。
タイヤチェーンをつけているのでものすごい振動で、窓ガラスがばりばりいう。

ようやく講習会場に到着するも、平野のはずれの小高い丘の上にあるので、風景はもうとんでもない雪国だ。(バスに乗っていて「オレ、どこに連れていかれるんやろ」と不安だった)
午前中いっぱい何事かほざき、福井駅へ戻る。
北陸本線の特急は全部動いていない。そんな中、鈍行だけがしぶとく動いている。

ここは今庄駅。積雪は1mをゆううに越えているだろう。手前に写っているのはホームにうずたかく積もった雪。

ようやく敦賀に到着。さあ小浜線に乗り換えて…って、運転見合わせ中。はぁ?

とりあえず改札を一度出る。まわりにもボーゼンとするおじさんたちが大勢いて、改札の前で様子をうかがっている。
改札で聞くと、

「すいません。見込みは立っていません。代行バスももう全部出ました。すいません」
というのみ。
「え、じゃあどうしたら?」
「わかりません。すいません」
「…」
やけにきっぱりと「わかりません!」と言われてしまった。仕方がないので女房のTELして迎えに来てもらうことにした。いつもなら多少ゆっくり走っても1時間以上はかからない道のりだが、今日は2時間近くかかった。
さらに1時間半かけて帰宅し、すぐに着替えて女房の実家へ除雪に向かう。
小浜はもう笑ってしまうほどの雪で、20年ぶりか30年ぶりくらいじゃないだろうか。
ひざよりずっと上までの積雪。 軽自動車が玄関先まで入れるよう、スコップとスノーダンプで除雪を終えるのに1時間くらいかかった。
汗だくになったが、このイキオイがついた間に、と小浜駅の駐車場で雪に埋もれているわが愛車を掘り出しに向かう。車の窓のすぐ下まで雪に埋もれていたが、もはや除雪の鬼と化したわれわれ夫婦は一心不乱に除雪を続け、30分ほどで救出成功。

さらに帰宅して私の車(青空駐車)を入れるスペースや玄関までの通路を除雪。雪に埋もれた我が家の前庭はなにやら荘厳ですらある。

ようやく作業終了。まだ体がハイな状態にあるのか、寒い部屋の中でカッターシャツだけになりビール(もちろんプリン体カット^^;)をぐいとあおり、母が作ってくれていた稲荷ずしとイクラ軍艦巻き(寒い部屋に置いてあったのでよく冷えているんだこれが^^)をパクつく。
ようやくクールダウンしたので本を持って長風呂を楽しみ、心身ともにグダグダになった。
明日はきっと体が痛いぞ。^o^;

3 件のコメント:

  1. ふふふ・・・昨日,私のことを変な病気持ちみたいに書いた罰のようですね(^^。

    って,私までAPECさんが持ち込んだ大雪で苦労しました。日帰りで山梨打ち合わせの私は,朝6時に雪の中出発し,今しがた(翌日の0時過ぎ)ようやく我が家にたどり着いたのでした。。。

    しかし,山梨からの帰りに,JRが全線運休という情報が耳に入りAPECさんが小浜に帰れなかっただろうと思っていたのに,無事にたどり着いて雪かき男になっていたとは・・・やはりあなどれない・・・。

    追伸1。昨日のブログのコメントにあるカンスケさんの革靴で国道で歩く姿ってのも,おもわず,わろてまいました(^^;
    追伸2。私のは普通の病気ですので。。。その辺のところよろしくどうぞ。

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  2. 雪かきお疲れ様です。
    舞鶴も大雪で、JRも全線ストップしました。
    東京からのお客さんの到着がおくれ、散々な
    一日でした。私も雪かきで腰が壊れそうです。

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  3. 本当に背筋がガッタガタです。
    おつさんも大変だったんですね。山梨へは病気療養で…大変ですね…
    「国道を革靴で歩く」姿に笑うのは雪国の人だけではないかと思いますよ。表日本の人だったら「なんでおかしいの?」と思うでしょう。

    NHさん、今回は高浜から舞鶴のほうが大変だったみたいで。
    少し寒波が緩んだら今度は舞鶴で飲みましょ~!

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