今年も何も採ってない！

人間はコロナだなんだと大騒ぎしているわけだが、自然は粛々と日々を連ねている。

山は新緑の盛りだ。いろいろな樹が萌葱色から濃緑色までのパッチワークのように山を彩るこの季節は、山を眺めるのが一番好きな季節だ。

タケノコ発見。今年はなかなかの「生り年」のようだ。これくらいのタケノコを掘って、丸のままアク抜きも何もせずにバーベキューの網の上に放り投げて、真っ黒に焼けたころに火から下ろして縦割りにし、真ん中の芯の所だけ食べると実にうまいんだなあ。贅沢そのものだが、私はこれがタケノコの一番美味い食べ方なんじゃないかと思っている。
…考えてみたら、毎年春はほとんど旅の空で、山菜をぜんぜん取れなくなったよおと毎年のように嘆いていたのだが、旅がまったくなくなった今年、フキノトウもタラノメもコシアブラもコゴミもワラビもゼンマイもタケノコも、何も採っていない自分に気がついた。
トシなのか？