そのうちの1つ、平成14年に作ったしがら組がこれだ。
2月4日のことでありました。このしがら組に雪がどっさりのしかかっていた。
以前は雪に後ろから押されて竹が前にびよーんと出ていたのだが、今回は上からのしかかられて、竹が下の方に押しつぶされていた。
そして2月のどか雪である。しがら組も何も、杭の天端までぜーんぶ雪に埋もれてしまった。
2月21日、雪が少し溶けて、再びしがら組が顔を出した。もうぐしゃーっである。
そして一昨日5日、雪もほとんどなくなったので行ってみると、下の方につぶされたままになっている。まあ当然か。竹は前後には出たり入ったりできるようになっているが、上下には動くようになっていないものなあ。
もともと杭の高さの2/3以上は竹があったのが、全体に下がっているのがわかる。柵としての役割は果たしているし、杭そのものも倒れてはいないけどね。
さらに雪が深かった平成15年度製作のしがら組はもっとぐしゃーっのままである。
まあもともと杭の間に竹を互い違いに挟んであるだけの工作物だから動くのは当然で、竹を組み直せば修繕はできるし、竹が割れていたりすれば交換すればいいだけのものなので、そのあたりは日本的といえば日本的だ。
何より杭が本も倒れていなかったのは感動した。もし竹柵が固定されていたら、たとえば釘やビスで杭に固定されていたら、雪の圧力で杭ごと倒れていたかもしれない。柵部分が可動式で前にはらみだしたり下に潰されたりして柔軟に変形したから杭には荷重がかからずにいたのだろう。
構築物の根幹をなす杭さえ変形しなければ、竹は簡単に修繕がきくから、しがら組自体を作り直す必要がないわけだ。うーん、しがら組ってけっこうすごいかも。
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