加斗小学校の看板立てのために大阪からその日のうちに帰ってきたのだが、雨で順延。ToT
それでもせっかく帰ってきたのだから午前中準備作業をして、午後はトチのアク抜き作業のお手伝いというか見学。雪はずいぶん融けたが、それでもお彼岸過ぎの光景とは思えない。
先週殻をむいたトチは一週間流水にさらしてあったのだが、今日はこれを4時間煮た。私はてっきり灰汁で煮ると思っていたのだが、水(お湯)で煮るのだという。意外だった。
七輪に豆炭で4時間ことことと煮た後、ザルにあけて粗熱を取る。
人肌くらいまで冷ましたら次工程へ。なんだかクリのようにも見える。この時点ではアクもほとんど取れて、味気ない感じ。
ここへ灰を入れる。灰は広葉樹の灰だが、「あまりきついとトチが溶けてなくなる」のだそうだ。
灰にお湯を足して攪拌。抵抗がなくなる程度のお湯を入れたらふたをして冷めないようにアノラックをかけて1~2時間放置。
ここで驚愕の変化が。ちょっとかじってみたら下がピリピリ、ビリビリする。なんじゃこれはと指で灰汁を触ってみると指先がヌルヌルになった。これは強アルカリ溶液なのでは?トチの渋み成分であるサポニンはアルカリに溶けると聞いたが、そのためか?
それにしても味気ないような状態だったものが強アルカリ溶液で舌ビリビリになるとは。トチもちの風味は灰の風味ではなかろうかと思うほどだ。
「灰汁がきついとトチが溶ける」って、そりゃあ溶けるでしょう。
いやあ、すごい食べ物だ。勉強になった。
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