昼休みを挟んで3時間弱の講義。第二の故郷・島根県だけに、いつも力が入る。
実績を出せているとも思えないのだけれど、それでも私が島根大学出身なので声をかけていただいているのだろう。本当にありがたいことだ。
3時前まで例によって何事かほざき、歩いて玉造温泉駅へ。
晴天の中、玉造温泉駅は静かに佇んでいた。それでもちゃんと駅員さんはいて、切符にスタンプを押してくれる。
ホームに出ると、使い込まれたベンチと架線のない広い空を持った線路が横たわる。
やってきた「スーパーおき」。2両編成の特急列車で、1両目が指定席、2両目が自由席なのだけれど、乗車したのは私だけ、乗客はそれぞれの車両に数人であった。
ディーゼル機関車の「ごぉー」という音を聞きながら、油の臭いを感じながら、それでもなにか妙に落ち着いた気持ちで添削に没頭した。
えーと、これは江津か浜田のあたりだと思うのだけれど、日没に向かう日本海の光景だ。
益田。もうすぐ島根県を越えて山口県に入る。ずっと島根県を縦断してきたわけだ。
考えてみれば学生時代、太田より西に行ったことがなかった。ほとんど宍道湖中海のまわりをぐるぐる回っていただけだった。このトシになって島根県を旅することになろうとは。
やがて山口県に入り、新山口に到着。ここまで4時間弱の旅だった。ここから新幹線で博多まで40分ほど、さらに特急「かもめ」で佐賀まで40分弱。
…ほとんどが島根県の旅だったんじゃないか。これはほんにきゃんこつだわね。
佐賀駅到着8時半過ぎ。島根は本当にいい天気だったが、佐賀は雨。この旅では何回も使っていない傘を出して、このたびで最後に泊まるホテルへ。
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