若狭東高校の子どもたちとの作業。去年に続き2回目だが、子どもたちとの活動は楽しいものだ。
秋深まる上根来畜産団地と丹波山地の山々。常緑樹が多い若狭地方だが、このくらい高い山になってくると落葉樹が多いので赤や黄色に色づいてくる。
まずはアブラギリの実を集める。夏から秋にかけて張ったネットにはどっさり実が溜まっていて、米袋5袋ほどになった。
畜産団地跡のコンクリートの上に広げて乾燥させる。しばらくするとこれを取り込んで高校へ持ち帰り、圧搾に進むわけだ。
続いて上根来集落に移動して「しがら組み」製作作業。
まずは先日切ってきておいた竹を縦に割る。去年は3等分したが、今年は4等分した。そのほうが割りやすいというか、竹の割れ方によく合っているようだ。長さは6.4m。
今年の施工場所は集落の能舞台の下の法面。裸地化が進んでいつもパラパラと土が落ちてくるところだ。色づいたケヤキやイチョウの下で作業をする。
まずは法尻に杭を打つ。夏にみんなで切り出し運んだ杭だ。
続いて杭の間に竹を編み込む。簡単な作業だが丁寧に進める。
完成。施工延長24m(杭1.5m間隔×4で6.5mの竹を編み込んだものを4スパン)。
草木や土の色と調和していい感じだ。もちろん自然の木や竹だからそのうち腐食する。短くて5年、長くて10年くらいかな。その間に法面がまた青々としてくれて、もう土留柵が不要になっていれば言うことなしだが、そうでなければまた木と竹で作るだけだ。
腐りやすいものを使っていろんなものを作り、腐ることを受け入れてまた作り直すことこそ日本ならではじゃないかなあと思うのだ。
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