2017年9月13日水曜日

恐るべし雨番

何やら台風18号が挙動不審である。

先島諸島に向かって北上し、そのまま大陸方面に進むかと思っていたら、こっきーんと90度(いや、それ以上?)曲がって本州直撃の気配である。
もちろん合理的な理由はある。天気の世界にはこういうことを言うとすぐに天気図だのなんだのを持ち出して「ほーらほらこうなるのが当然なんだよ」と小鼻ふくらませるのがいるのだが、そんな小賢しいことはどうでもよろしい。
何が面白いといって、東シナ海に出た当たりで急に思い出したように曲がって、まっすぐこっちにやってくるのである。それも小浜への影響が最大になるのは日曜日の夕方から夜のあたりらしい。
「面白い」と言ってはいけないのだが、4年前にも9月第3日曜の夜に台風の影響が最大になったことがある。2013年嶺南水害だ。9月15日の夕方ごろから雨が強くなり、夜半に避難勧告が出た。

これは一夜明けた16日午前6時の北川の風景だが、上流の野木で堤防が決壊したからこれで済んだという印象を今でも持っている。

この後災害ボランティアセンターを開所し、非常に貴重な経験をさせてもらったのだ。

話は突然変わるが(変わったと見せかけて後でつながるが)、9月第3土曜日・日曜日は放生会(ほうじょうえ)という祭りがある。
小浜地区(江戸時代の町民街)の祭りなのだが、全体を2つに分けて、交代で出し物を出している。だから2グループが交代で「出番」になるのだが、この2グループには「雨番」と「晴れ番」がある。「雨番」が出番の年は不思議と雨が多い。きっと誰か雨男がいるのだ。ちなみに私は小浜地区の住民ではないから関係ない。
そして2013年の嶺南水害のときは、まさにこの「雨番」が出番だったのだ。祭礼2日目はまったく巡行などできず、そのまま大雨から水害へとなだれこんでいった。タチが悪いのは、この「雨番」地区はどこも被災せず、被災したのは全部小浜地区以外であったことだ。

そして今年、またこの「雨番」の出番である。
奇しくもその祭礼2日目に向かって台風がやってくる。
先島諸島を通り過ぎたあたりで、
「あっ、そうだった。放生会があるんだった。雨番の年だった」
と思い出してこっちにやってくるような気がしてならない。^o^;

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