2017年9月7日木曜日

もう1杯で10杯だったのに

昨夜は実によく飲んだ。結局ホテルに戻って風呂に入ったら2時を過ぎていた。

久々に酒が残っているなあと思いながらのそのそと起き出し、昨夜社長さんからいただいたグアバを皮ごとかじる。これ、飲んだ朝にうまいじゃないか。
「庭(だったかな?)のグアバをもいできた」とおっしゃっていたが、それって最高のプレゼントだし、ただの観光客で来た人には体験できないことだよね。
少し胃がすっきりしたのでホテルの朝食は食べずにチェックアウト。最小限の荷物だけバッグに入れて、後は宅急便で送ってしまった。

朝8時半の市役所前。すでにしっかり、じりじりと暑い。朝買ったさんぴん茶がすでにカラだ。街路樹の影に入って日差しを避けながらバスを待つ。

路線バスで空港へ。昨日からこれで3回目だが、宮古島の路線バスはすごい。
何がすごいといって、ワンマンバスなのに停留所案内のアナウンスがいっさいない。音声案内も流れなければ電光掲示もない。運転手も何も言わない。
乗客が島内の人ばかりだったり、観光客でも行き先はだいたい決まっていて、さらに乗車したときに運転手に聞いたり、逆に運転手が行き先を聞いたりして、乗客の降りるところを運転手が知っているんだろうね。私も「このバス、空港に行きますか」と聞いたもの。
そして運賃表示がないし、そもそも両替機も運賃箱もない。というか、両替機付き運賃箱はちゃんと運転席の横にあるのだが、ガムテープで封印されていて使えない。
運賃は運転手に直接現金で払う。運転手はどこから乗ったからいくら、などとは言わずいくらとだけ言う。お金を渡すとビニールの小銭袋の中からお釣り出してきて渡してくれる。だから降りるのに時間がかかるけど、そもそも数人しか乗ってないし、たぶん島民は定期か何かだろうからお金のやりとりなど不要なのだろう。
市役所前から乗ってみれば、乗客は私一人だった。
平良港から公設市場前を経由して空港方面へ。途中で高校生らしい女の子が1人乗ってきただけで、乗客2人のバスは一路空港方面へ。
空港の手前の「空港入口」停留所で下車。空港ターミナル停留所は目と鼻の先だが、このバスはそこには行かず、南のほうの集落をぐるっと回った後で戻ってきて空港ターミナルに停まるらしい。でもそれだと出発時間まで余裕がなくなるため、手前で下車してあとは歩いて行くことにしたのだ。
運転手に運賃を聞いて払い、お釣りをもらって降りた。いやあ、ほのぼのというかのんびりバスだなあ。てくてく歩いて5分ほどで空港。

空港に着き、まずは朝飯を食った。またしてもそば。
何回食ったかなあ…と思ったので数えてみた。
9月1日の夜に那覇に着いてハイウェイ食堂で1杯目。
翌日の昼食にセミナー会場近くで2杯目。
3日目、石垣島に移動する前の朝食にハイウェイ食堂で3杯目。
さらに石垣島の「一休」で昼食に牛そばを食って4杯目。
4日目、石垣島空港で昼食に5杯目、宮古島に移動して夕食に居酒屋で6杯目。
5日目の夕食にホテルの居酒屋で7杯目。
6日目、来間島大橋近くの食堂で昼食に8杯目。
そして今日7日目、朝食に9杯目。
…うーむ、バカだ。^^;

むくむくと雲が盛り上がり、飛行機の窓の向こうからじりじりと熱が入り込んでくる。

やがて離陸。眼下に広がる緑と茶色のパッチワークを、水のことをぼんやり考えながら眺めていた。

島の北部を雲のすき間に見ながら、飛行機は海の上に出た。来年また来るからな~。

30分ちょっとのフライトで沖縄本島に着いた。こちらもいい天気だ。
那覇空港で40分ほどのトランジットで伊丹空港行きに乗り換え。思えばここでもう1杯そばを食えば10杯の記録達成だった。惜しい。実に惜しい。って、何の記録やねん。

那覇空港が過密で離陸待ちが長引いたものの、10分かそこらの遅れだけで無事離陸。
沖縄本島の東海岸をなぞるように飛び(いずれ国頭村のほうにも行ってみたいものだ)、やがて奄美大島から種子島を見て、足摺岬を遠く眺め、徳島あたりから眼下に雲が広がる中を飛行機は降下を始めた。

大阪のまちを見下ろしながら降下。宮古島は緑と茶色のパッチワークだったが、ここはビルのパッチワークだ。

空港からバスで小雨の梅田へ。梅田で遅い昼食。面白いもので、大阪に戻ってくるともう沖縄のそばを食いたい!とは思わなくなっている。空気が違うんだろうな。
大阪からサンダーバードで敦賀へ。7時過ぎに着いて、さて小浜線に乗り換えだと思っていたら、何と大雨で小浜線は運休してるという。ずっと毎日ギンギラ晴れていた沖縄から帰ってきて大雨運休と言われても実感がぜんぜんわかない。
7時までは動かないという説明だったので、女房に電話して迎えに来てもらった。
帰りは女房の車を私が運転して、9日ぶりに帰宅。とたんに体がぐだっとして、夕食のあとソファで寝てしまった。

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